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第31話:自分本位

〝自分本位でプレイをしてみよう〟
ということだ。

自分の好きな体位で、好きに動いて、気持ち良くなったところでフィニッシュする。

『今の俺』にとって、世の一般的な男達と同じプレイは、自身にどういう感情をもたらすのか。

たしか、、平均挿入時間は5〜10分だったな。
そのくらいで終わるように調整しよう。

AB型女子の演技の声をBGMにし、男は行為を続けた。

とは言うものの、、、
これまでの癖で、つい女性の膣内の神経連動などを探ってしまいそうになる。
自身の角度を変えたり、相手の骨盤の高さを腕やツールで調整したり、、いかんいかん!

葛藤と闘いながら10分が経つところで、この辺かなと見切りをつけて終えてみた。

AB型女子は男に言う、、

「あたしのこと、タイプじゃないでしょ?」

え?
あ、いや、どうだろね。

「結局、何がしたいの?」

ひみつ。

「次は、ちゃんとやってほしい、、」

そうだな。
たしかに、なんか、つまんなかったよな。

「そういうわけじゃないけど、、」

この時点で男は理解していた。
彼女がAB型女子にいろいろと言った、もしくは、AB型女子が彼女にいろいろと聞いた、と。

ホント、女っつーのは口が軽い生き物だ。
まーーどうでもいいけどな。

今回の学習としては、

自分本位のプレイは、つまんない。
俺は女性に奉仕をすることが好きだ。

そして、AB型女子は「また会いたい」みたいに言ってくれるけど、、

もういいや。

タイプじゃない=感情が沸かない女性は、1回やったら飽きてしまう。
これはやっぱ確信、確定だ。

彼女とAB型女子の違いは、それだ。

AB型女子を見送ったとき、ケータイに後輩からの連絡が入る、、、

「先輩、お疲れーっす!」

おー。
どうだった?

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