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久保田祐佳アナ時代の「ブラタモリ」について

NHK「ブラタモリ」は、こういう世の中の都合で2015年~直近のアーカイブを対象とした再編集放送を頻繁にやってる。意外だったのは、今春(フリーアナウンサーになったわけでなく)放送業界自体から離れた近江ちゃんの時代も何の注釈もなく扱い続けてることである。

だったら、実質埋没してる2009年~2012年=久保田さんの時代も扱ってほしい。たぶん、シーズン版とレギュラー版で制作陣が違うから扱わないのだろう。ぼくは2008年のパイロット版からずーっと観ており(緊急報道で放映日時が変更されたのも覚えてる)いつのヤツも楽しんできたけど、選ぶなら最初期の「ブラタモリ」がいちばん好きなのだ。

理由は幾つかある。①いいとも終焉以降は旅愁も番組の魅力に加わったが、味気ない東京の町々も知識・好奇心をもって歩けばこんなに面白く見えてくる…という切り口のほうが魅力を感じるから。②原稿をキレイに読む域を明らかに超えてる戸田さんのナレーションが絶品だったから。③同じ陽水さんでも、エンディングテーマは「MAP」のほうが街歩きをファンタジックに仕立てる演出力があって好きだから。④アシスタントでは久保田さんがいちばん好きだから。

一目でお転婆だと分かる〈どろろ〉みたいな桑子さん。誰もがほっとけなくなる〈ピノコ〉みたいな近江ちゃん。凛としてて行動力がある〈和登さん〉みたいなリンダちゃん。そして〈猫のチリ〉みたいな…って言ってもマニアックすぎるか…現役の浅野さん。単発出演にとどまった首藤さんを除けば、みんな担当期間中に個性が立つようになり素敵だったけど。歴任の後輩たちとは違い唯一現代っ子の生活感がない〈サファイア〉のような久保田さんがタモさんに隙を突かれてしまうところに、ぼくは思い入れがあるのだ。

ついでに言うと、しばしばファッションがちょっと変だったのも好きだ。自分で選んでるのか長年疑問だったところ、数年前NHKスペシャル「シリーズ人体」でタモさんと再会した(すっかりベテランアナ/二児の母の風格をまとった)久保田さんを観てみたら、やっぱファッションだけちょっと変なままだった。その点もイチから高画質で観直したいな。

遠出が望まれない今こそ、是非。

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