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強制的に何かを変えていくことは「痛み」を伴うのである


もう2か月前のこと。

次男が突然
『大人用の矯正箸が欲しい』
等と言ってきました。

次男、18歳(9月で19歳)。
今年の4月から大学生。

両耳ピアスにネックレスだパーマだのと
ファッションに無頓着だった次男がお洒落を楽しみ、
サークルを掛け持ちしたり
時々、日付をまたいで帰宅して来たり(おい 笑)

入学前は

「第一希望の大学に入れなかった時点で
俺の人生は終わった」

等と極端思考を吐いては挫折と現実逃避で
ネガネガ期を抜け出せない時期もあったものの

ご覧の通り、そこそこに
大学生活をエンジョイしている様子。
(良かった〜)

ある日のこと、大学の学食で新しくできた友人らに

『おまえ、なんか箸の持ち方おかしくね?笑』

と指摘され、今更ながらに

「恥ずかしくなってしまった」のだそう。

思い返せば
小学校中学年くらいの頃。

次男の箸の持ち方が
どこかおかしいことに気付き
改善できないものかと
正しい持ち方を何度か
教え直した記憶があります。

が、次男は幼少期からとにかく

「食べる事が大〜好き」な子で
ご飯を食べてる時の
お顔があまりにも幸せそうで可愛くて

その幸せな時間に
箸がどうだ、角度がどうだと
細かいことを言うのが、
正直どうでも良くなってしまい
(気の毒になってしまい)

親側としても
食事のたびに時間をとられるわけで
ぶっちゃけ面倒臭くて

結局治せないまま、
今日の今日で来てしまった感じなのです。

あの時に矯正箸を使って
根気よくやっていたら
今ほど大変な思いをすることは
なかったのかもしれない・・?

そう思うと躾をおろそかにしてしまった
私にも責任がありますが

ネットでリサーチすると
次男に限らず、大人でも
お箸の持ち方がおかしな人って
意外といるのだそうですね。

そんな私も
『自分は正しく持てている』
と堂々と言える自信はないのですが。

大人の矯正箸

こんな経緯から
次男に大人の矯正箸を購入したのが
5月のゴールデンウィーク中。

想像以上に苦戦しております。

使うべき指を適切に動かさず
その指は力をいれなくていいのに…!
という指に力を入れていたりするわけで

それが真逆になることより起こる

『指筋肉痛』笑

さらに指がつったりだの
結構なストレスらしいのです。

美味しいご飯が台無しといっても
言い過ぎではないかもしれない。
(ご飯が何より幸せな次男なのに)

溜息をまじりに

(仮に5歳からお箸を使い始めていたとしたら)

『13年当たり前のようにしていた習慣(癖)を
変えていくっつーのはさ。
そう容易く出来るもんじゃないわけよ〜』


と漏らす次男。。。

うんうん。

わかるよ。

ほんとうにその通り!!!

妙にこの言葉に深く同感、
共感してしまったのです。

なぜかって、私も最近
似たような問題を抱えていたから。

今年の春から続く体の不調(痛み)

50も近くなると、体の弱い部分が
1つや2つ出てきてもおかしくないですが
私は体調が落ちると
骨盤周りが痛む 症状があり
出たり引っ込んだりを繰返していています。

そんな不安定な肉体に
なかなか自分の足に
フィットする靴が見つからない、という
課題も抱えていました。

厳密には症状が出る前から、
ここ1年〜半の間、なかなかお気に入りの
靴が見つからず、悩みのタネでもありました。

そんなある時。
某大手メーカーの

「あなたの膝を快適に」

というキャッチコピーと
優れた機能(靴の構造)に期待して
購入してみたウォーキングシューズ。

厚底の衝撃吸収タイプで
関節に負担がかかりにくく 

さらに、O脚や膝痛のある人の場合は
ひざの負担を軽減する機能として
靴底がかかと荷重時に
たわむ設計がされているとかで膝にも優しいらしい。

最近、膝に痛みはなかったものの
9年前の病気ははそもそも
膝に水が溜まったことから
全てが始まっているため

履いているだけで
「ひざケア」までしてくれるなんて
私には願ったり叶ったりでした。

さらに私の足指は
アヒルのように広がる幼児のような足指。

このシリーズは幅広4Eから5Eまで
ラインナップされているのです。

私は外反母趾はないですが外反母趾の方にも
履きやすいタイプかもしれません。

これだけの機能です、
誰だって期待しますよ。

それがこのウォーキングシューズを
履いて数日。

ひざケアをしてくれるはずが、まさかまさかの
逆に膝まで痛くなってくる、という謎。


某大手メーカーのこのシューズは
足首を外反誘導する働きがあるそうで

普段使わない筋肉を、靴の構造上から
使う動きになってしまうことで
痛みが誘発された可能性がありますが

足のタイプや、体の使い方(癖)によっては
場合によって、デメリットしか
引き起こさない可能性も起きてきます。

そこで私は考えたのです。

この状況を、次男の矯正箸のように

A「長年の体の癖を治すために
今一時的に起きている筋肉痛とみなし、癖を治すために
暫く様子を見ながら根気よく履き続ける」のか

B「痛みを楽にするために買った靴が結果的に
痛むカ所が増えているのは
本末転倒だから履くのを中止するのか」

多分、どちらが正しいだなんて
言いにくい、
誰にも分からないように思うのです。

人間の体は100人いれば、100通り。
そもそも、マニュアルのように
当てはめられるものなのか?

よって、上記の疑問は正解でもあり
不正解にもなりえます。

私は考えた末、出した結論は
今の自分の体感覚を優先にし

後者の

「履くのを中止する」

を選択しました。
※商品の批判ではありません。

私には合わないと判断しました。

先程の次男の箸もそうですが

十数年、ましてや

何十年と培ってきた体の癖や歪みを
強制的に矯正していくって
口で言うほど、
情報で伝えられているほど、
そんなに生易しいものでは
ないのではなかろうか?

時間が経過していればしているほど
それはより難題かもしれない。

次男はなんだかんだでまだ18歳。
矯正お箸はまだ
救いようがあるとも言えます 笑


心の癖も同じかもしれません。

自分を改革していくために
生き方をダイナミックに矯正していくのか。

成功したい!お金持ちになりたい!

と容易く口にする人は多いですが
現実問題、反動はそれなりにあるはずです。

人間的な器が大きい方はきっと
乗り越えていけるのでしょうが

器が小さいまま、体当たりでぶつかっても
いずれは壊れてしまうよね。涙


話が少し反れてきましたが
今の私は、もうこれ以上
痛いのはゴメン!となり

今に抗わず、この体に合った
(歪みだかその他の理由なのか
よくはわかりませんが、仮に
矯正する必要があったとしても)

今の自分のままで
楽〜に心地よ〜く
履ける靴が履きたい。

これは靴に限ったことではなく
生き方、全てにおいて。

今の身の丈、今の器で。
※「今」の状態は常に流動的です

体調不良の時は当然、行動面では
器は小さくなります。

そんな
小さな器で生きていくことを
受け入れ

むしろ

今の私はこれでいい、
これがいい、と心地良さすら
感じられるように。

もちろん、価値観は人それぞれですから
今日書いたことが、
あなたの価値観にそぐわない場合も
あることでしょう。

なにクソ!精神でヒーヒーハーハーしながら
トライし、何かを追い求める生き方
40代までは何度とやってきました。

我ながらバラエティと変化に富んだ40代を
歩ませてもらったなあ、、と
思うのですが
(これも全部自分で選んできたのだけど 笑)

何かを「獲得」できたとしても
やっぱりそこには、真の幸せが
(私には)なかったです。

私が心から幸せを感じている時は
いつだって

楽〜に
穏やか〜に
「在る」とき。

穏やかに過ごす日が増えていく日々の中
運命の靴に出会える日が
いつかやってくるんだろう、と
(願いを)軽やか〜に放ち
今日はこの辺で終わりにしたいと思います。

因みに次男は

矯正箸と普通の箸を交互に
使いながら(毎日だとストレスらしくて)

のんび〜り改善トライ中。
これも次男のやり方なのね。

今のあなたは
どう生きていきたいですか・・・?

花・水・木❀Hanamizuki

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