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2022年4月の日記


 私は1年12ヶ月の中で4月が一番嫌いである。理由はみんながせかせかするから。堕落することが性である私にとって、4月のせかせかとした空気は本当にシンドイのだ。
 今年は初めて担任を受け持つことになった。かつて常勤時代にお世話になった先生から「はやく採用試験に合格して20代のうちに担任を経験した方がいい」とアドバイスをもらったことがある。現在私は29歳。今年の7月で30歳になる。ギリギリ間に合った。聞いてはいたが、担任はやはり忙しい。入学式の準備やらなんやらで、何の仕事をしているのかがわからなくなる日々を過ごした。今年は私の4月嫌いに拍車がかかった。
 年度初めの学年会で、主任からどんな担任になりたいかを聞かれた。言葉に詰まった。とりあえず、一生懸命な担任です!と初々しさだけアピールしてお茶を濁した。しばらくたつと、自分で言った言葉が妙に引っかかるようになった。一生懸命な担任って何だ?むしろ、一生懸命な担任ってなんか嫌な感じがする。でしゃばる担任は嫌いだ。イベントごとで前に出てくる担任、自分の思想に染めたがる担任、自分の言葉に酔ってる担任。そんな担任には絶対になりたくない。学生時代、熱い先生が心底嫌いだった。そんな嫌いな先生に自分がなってしまうのかと考えただけで具合が悪くなる。
 空気のような担任でありたい。存在感のない担任になりたい。RCサクセションの『ぼくの好きな先生』に出てくるような、無気力そうなおじさんになろうと思う。職場の人間には言えないが、これからは一生懸命に存在感を消していこうと強く決意した。

 ここまでは書き溜めていたやつ。一生懸命頑張った成果ではないのだが、現在私の存在感は消えている。もともと自分に存在感なんてなかった。4月29日に友人のジロー君と新潟に私立恵比寿中学のライブに行った。とっても楽しかった。かなりいい席で見ることができた。ジロー君ありがとう。

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