大地に根付く香木は、純真な小花をつけて中央を薄紅に染めた。細道を秘めやかに甘く匂わせる。沈丁花、沈丁花、その花のゆかしさに、沈丁花、沈丁花、心は懐かしい歌を求める。その調べは今も私の春を酔わせている。
100文字ノスタルジア

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