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私が恵方巻というものを初めて食べたのは、20年以上前のことだ。 現在、恵方巻は日本全国に知られる食べ物となったが、当時の関東では、まだマイナーだった。 だが、年末年始にご馳走を食べ、正月気分が抜けたところで、 さぁ、節分! となったとき、食べるものが「豆」だけというのも、寂しいのは確かだ。 三月のひな祭りまで寿司を我慢するよりは、節分でババーンと豪勢に太巻きを食べる方が、活気があっていい気はする。 それに、恵方巻が定着すれば、 「節分だから恵方巻買ってきた
日本人とは忙しいものだ。 ついこの前、節分で豆を撒き、恵方巻を頬張っていたばかりなのに、世の中は既にバレンタインの気配に満ちている。毎年こうして、和から洋への急な方向転換が行なわれているのだ。考えてみれば、日本ほど外国の行事を生活に取り入れている民族は無いような気がする。 私もバレンタインチョコを贈った経験はあるが、詳細な記憶は残っていない。一世一代の決意をもってチョコを渡したことがないからだろう。唯一、断片的に覚えているのは、結婚前、夫に作った手作りチョコのことだけ
この前、年が明けたばかりだと思っていたのに、明日は何と、節分だそうだ。生きていると、いろいろなことに慣れていくものだが、時間の速さは、いつ何時でも私を驚かせに来るので油断ならない。 節分といえば豆だ。 昨年の今頃、スーパーで小学校低学年らしい男の子が、 「お父さん!節分の豆買ってよ」 そう言って、お父さんの袖を掴んで引っ張っていた。 「えぇ?この前買ったじゃないか。そんなに買っても食べきれないよ」 お父さんは、少し驚いた様子で男の子を見る。 「ボク、豆好きなんだよ