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おばあちゃん一周忌に思うこと。

なぜか急に撮りたくなった。

なぜか急に、
写真や動画に残しておこう。
たくさんギューしよう。
会う時間を大切に、その一瞬を嚙み締めておこう。

“いってきます。”
と玄関のドアを閉める直前まで見えるその顔をずっと見ておこう。

2022年のお正月。私はなぜかふとそう思い、noteを始め、
1発目に下記の記事を投稿しました。


この年の夏。

2022年8月5日金曜日。
私の大好きな祖母との突然のお別れでした。

私はおばあちゃん子でした。
母と父は共働きの為、小学校の頃からお迎え来てもらったり、夏休みとかで平日家にいる時は、ずーーーっとおばあちゃんと一緒でした。
時には忘れ物をして、先生に怒られながらも祖母に持ってきてもらったり、お迎え来てもらう途中でおばあちゃんが転んでしまい、怪我をしてしまったこともありました。

祖母の日常は、平日は朝は飼っている犬さんや猫さんに餌をあげて、
午前中は庭で草取りをしたり、畑仕事をしたり。
お昼ご飯は適当に一緒に食べて、午後からは昼ドラや再放送の刑事ドラマを見て昼寝もしながら…夕方になればお味噌汁を作って、仕事から帰って来る母と父を出迎えます。

NHKラジオが朝からずっと流れていて、草取りや畑仕事の時も必ずラジオを持って外へ。朝・昼・夕のNHKラジオの流れは、いつも家で流れていたので、私でもだいたい覚えました。(笑)
土日は仕事が休みな母と一緒に、祖母はいつも車の後部座席に乗ってお出かけ。
私が高校から寮へ、大学から一人暮らしをしていたので、実家を出てからは私の住む家に遊びに来たりもしていました。
時には夜に私が住む家まで実家から送ってもらう時は、帰りは母一人だと心配なので、祖母が必ず車の後部座席に一緒に乗ってついてきてくれました。

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祖母は、病気知らず。
80歳を超えてからはだんだん足が悪くなってしまいましたが、内臓は元気。ご飯も普通に食べました。亡くなる当日も、いつも通り。朝は父と母が仕事へ行くときも、「行ってくるねー」「あいよー」といつも通りの会話でした。

ずっと一緒に過ごした家族が、こんなに突然お別れが来るなんて。
もうおばあちゃんも年であることは分かってたけど、でもこんなすぐには来ないと思っていた。

実家を出てからは一緒に過ごせる時間は減ってしまった。
それでもちょうど賃貸の契約が満了になったタイミングで、2022年の5月からは実家に帰ることにして引っ越した。
そこから8月までは、仕事やプライベートで家を空けることはあったが、おばあちゃんと一緒に過ごす時間ができた。
昔のように、刑事ドラマを見たり、平日のお昼は2人でそうめんを作って食べたり。足が悪いから草取りとかはできなかったけど、一緒に過ごした。

8月5日の日。私は実家にいなかった。
本当は3日頃に帰る予定であったが、予定を先延ばしをしていた矢先の出来事であった。
平日だから、両親も家に日中はおらず、おばあちゃんが倒れているのに気づけたのが夕方の仕事から帰ってきた母だった。
連絡を受けて私も急いで実家へ向かった。
最後に会ったのが7月29日だった。

信じられなかった。
私がその日、家にいれば何か違ってたかもしれない。
本当に信じられなかった。

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2023年8月5日土曜日。

ちょうど祖母の命日であるこの日に、一周忌の法要を行いました。親戚一同揃って、食事へ。最後にみんなで集合写真を撮りました。
多分、おばあちゃんも映ってたと思う。(笑)

母はこの日の食事の時間が楽しかったと言っていた。私も楽しかった。
中々親戚同士で集まらないし、おばあちゃんのことでみんなで集まって色んな話ができた時間だったから、1年経って少し落ち着いて、気を緩められた時間だったのかなと思う。


おばあちゃんとの突然のお別れから1年。
会いたいな。
でも、ばあちゃんに心配させないように、頑張らないとな。
と思って毎日過ごしている。

実家では両親の二人きりだから、LINEでもなんでもいいから「おはよう」と「おやすみ」は欠かさず送るようにしている。

実は、最後に会えた7月29日、長めの動画と写真を撮っていた。

「寂しくなったら、この動画を見返せばいいんだよ」

そう言って私は、おばあちゃんに動画の最後で「笑って!」って言って、
いつも通りのおばあちゃんの姿を2本の動画に残し、最後にギューっておばあちゃんを抱きしめて、玄関を閉める直前まで、見える顔が見えなくなるまで見て、何回も「行ってくるね!」と言って実家を出た。

いつまで経っても私が直してこない、おばあちゃんの壊れた時計を持って、
「約束!次帰ってきたときには時計直してくる!指切りげんまん~」
「いつ帰ってくったが」

その動画を今も繰り返し見ている。
おばあちゃんの声が聞きたくなったら、その動画を見ている。
当時のそのままが残り、会話も、おばあちゃんのトレードマークの笑い声も全てが入っている大切な動画になった。

直した時計を渡すこともできず、おばあちゃんの写真の前に時計を置いた。
大好きな甘酒の缶と一緒に。














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