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てるてる坊主を作る日はまだ来ない

私の休日は2つのパターンに分けられる。


1つ目の休日は、
なんだかやる気に満ちていて、
朝から小さな山でも登れそうなくらい
朝早くに起きる休日である。


こんな日は、
近所のファストフード店で
「モーニングをテイクアウトする」
くらい活力が溢れている。
自分なりの贅沢な休日の過ごし方である。


2つ目の休日は、
本当に一日中ダラダラと過ごし、
1日の歩数が40歩程度である。
この日はもう本当に何もしないのだ。


「生理前だし、ダラダラしちゃう
 女性ホルモンのせいだし、何もしない」


こんな日があるのも事実である。

これは女性として生まれた私が、
月に一度生理という鋭い痛みを伴い、
血がダラダラと出続ける1週間を耐え続けている
褒美の休息であると心から信じている。

こんな日はダラダラ休日を容認したい。

限りなく少ない休日の充実度を上げることは、
今後の人生をも左右するのではないかと
思った矢先に、ウイルス登場である。


すっかりダラダラ休日を過ごすことが
当たり前になってしまった。


人類を脅かすウイルスのおかげで
私の活力である、いわゆる娯楽は
外へ出かける事だということがわかった。


私の休日は外的要因によって支配されているのだ。


ある程度家にこもって薄汚れた家と向き合うことの大切さも理解したつもりであるが。
(薄汚れはそのままである)


「ペンキ塗りたて触るな」
と言う表記を見ると触りたくなるのと同じで

「外に出るな」
と言われるから外に出たくなるのではないか。


ああ
私は酷く薄っぺらい単純な人間だ。


今思えば、
未知のウイルスが充満していることに
それぐらい参っていたのかも知れない。


そろそろ限界なのかも知れない。
この思い、共感することで
何か新しい娯楽、拠り所になる日が来るか。


きっと私だけではないはず。

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