【旅とカメラとビール】金沢⑦ 東山でおばんざいランチ
2021年5月某日。金沢2日目。
東山方面をふらふら。風情が残る町並みがいい。
主計町茶屋街では、突然のにわか雨に降られる。
雨とコロナのおかげで人が消えた静かな町並み。
いつもは人で溢れかえる主計町茶屋街を独り占めできたようで、なんだかとてもラッキー!
器、工芸品など素敵な雑貨の揃うお店を何軒かはしごしていたら、あっという間にお昼どき。
!!!
格子窓にセンスの良いのれんのかかる、気になるお店が目に入る。
「東山みずほ」
軒先のメニューを見るとおばんざいのお店のよう。
お値段もリーズナブル。
今日のランチは金沢っぽい料亭かお鮨と考えていた。
想定外のおばんざいランチだけど、ここに決めっ!
暖簾をくぐりお店をのぞくと、とてもとてもセンスがよい。
うん、あたりだな!
「美味しい地酒、飲んまっし!」
地酒のポップスタンドがテーブルに置かれている。
誘うよね~、誘われるよね~、地酒!
ビールも飲みたいが、やっぱりここは地酒じゃ!!!
「金沢のおばんざい定食」とともに「みずほのおススメ地酒」もオーダー。
昼どきから地酒! いいね、いいね。
中能登 鳥屋酒造「池月」純米
「池月」というお酒、初めて飲む。
グラスに注がれてきたのは、ほんのり黄金色の日本酒。
濃いお酒の証拠。
美味!
あてには粋な塩昆布。
五臓六腑に沁み渡る昼酒。うま。
ヤバイなー。
これ、調子に乗って飲み過ぎると、先程目を付けてきた雑貨屋さんで、清水の舞台からばんばん飛び降りてあれもこれも買ってしまいそう。
「たーんと、食べてったいね!」
お品書きにそう書かれていた「金沢のおばんざい定食」。
おおおお! 美味しそう!!!
ごはんのおこげも良い感じ。
池月をぐっと飲みほし、定食をたーんといただきます。
まずは春雨の酢の物。柔らかいお味で美味しい!
さつまいもの白胡麻和えもいい!
大根と豚肉の煮物、これ、白味噌煮なんだけど、お肉のお味を吸い込んだ大根がめちゃうまー!
鯖の塩焼き、ちょうど良い塩加減。ふんわりとした焼き上がりで美味しい。
後回しにしていた突き出しは、玉子焼きかと思いきや「べろべろ」という郷土料理らしい。生姜の効いた煮凝り。
しまった、これはお酒のあてにすればよかったー。
メインのハンバーグ、これまたわたし好み!
ちょっと甘めのトマトソースなんだけど、これがごはんにぴたり合う。
今日のごはんは「珠洲のひとめぼれ」。
ピカピカのごはん。
お米の味がしっかりしていて、炊き立てのうまさもある。
これ、おかずのいらないごはんだ〜!
ちょっと硬めの炊き加減も好ましい。
あかん、おかわりしてしまうやないかーい。
朝ごはん、軽めのモーニングにしておいて正解だった。
おかわりしても、まだまだ、うま。
おこげも、うまうま。
やばっ、これは、サイコーランチだ。
うんまい!
ひさしぶりに、食べて感動した~!
しかも、ですよ。
デザートとドリンクまで着くのです。
能登野菜中島菜の豆乳プリン、甘くなくて美味なのですよ。添えてあるクリームと小豆が絶妙!
今朝から3杯目となるコーヒーは見た目から薄めの感じが嬉しく、でも、しっかり味のあるコーヒー。
うまいのですよ。
ゆっくりと1時間かけてのひとりランチは幸せの極意。
金沢に来たらマストビジットのお店になりそうです。
こういう美味しい出会いが、わたしにとっての旅の醍醐味のひとつなのです。
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