己が作り上げる世界

鬱だった

その上に
精神安定剤を服用し
ひどい状況だった

精神が壊れると
身体はもうわたしの乗り物でなくなる

暴走するときもあれば
起きていられないときもあった

ひとつきほど
記憶がない時間がある

そのあいだ
苦しみながら
わたしの意識は
どこか
遠くを旅し
身体から抜け出そうと
必死だったのだろう

前に幽体離脱を経験した人の話を聞いたことがある
昼休み寝ていたら
いつの間にか
空から自分を見ていたらしい
気持ち良かったと
もう一度経験したいといっていた

身体からの離脱
としてみれば
状況は
変わらない

ただ
苦しみか
心地よさか

大きな違いがある

身体からの離脱
すなわち
死の先すらも
己の
想念で
世界が作られるだろう

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