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新しく"性教育の本"を購入・蔵書入りしました!


 こんにちは、池子やまとしょしつです。
 池子やまとしょしつは、コンセプトは「地域の子どもたちが歩いて行ける場所に」と子どもを対象にしていますが、その保護者、また地域の大人の方にもぜひお気軽にご利用いただきたいと思っています。

 活動をする中の一つに、「子どもたちに、さまざまな正しい知識や情報を届けたい」という思いもあり、そのためには、まず子どもの身近な保護者・関わる大人にも知識や情報が届くことが大事かと思っています。

 今回は「性教育の本」について、ピックアップしてご紹介します!
 数ある教育分野の中でも、「性教育」は、命に直結し、子どもの身や心を守る「安全」「防犯」にも、進学や就職などの「キャリアデザイン」にも関わる、とても大事な、大人にも子どもにも、誰にでも身近な分野です。

 そんな大事な教育分野ですが、日本で十分な学校教育が行われているかというと、実はいろいろと仕組み的に抜け落ちていたり、さまざまな問題をはらんで不十分であると言われています。
 具体的にはどういうことかというと、文部科学省が定める「学習指導要領」には、「はどめ規定」があり、その規定により

「人の受精に至る過程は取り扱わないものとする」「妊娠の経過は取り扱わないものとする」など、命や性について学ぶ過程で、触れない事柄が発生するので、結果的に単語だけ習う、全体の理解にならない、などの問題が起こっているようです。

 以前に参加した、PTAや学校関係者向けに行われた性教育の講演会で、講師であった医師の方がお話されていたケースとしては、「4年生の教科書に、「身体の仕組み」は載っているが、勤務先医院で小学生高学年の親子の外来の際、親子ともに「身体の仕組み」「発達によって身体にどのようなことが起こるのか」など、実際起こっていることについて理解につながっていないケースがあった」とのこと。

 教科書で「単語」として、「夢精」や「射精」を習ったとしても、自分の体にそれが起こった時に、習ったことと起こったことが結びついていなかったりすることがあるようです。

 子どもたちの身になって考えてみると、全く未知のことを、教科書の文字だけを読んで「習ったことになる」というのも、理解が難しいのは納得です。
 ですが、学校現場での指導も、「学習指導要領」通りにやろうとすると、「触れない事柄」も発生するため、どうしてもツギハギの進め方になってしまうのかもしれません・・・

 そのような性教育の実態があるとわかったところで、手をこまねいているわけにはいきません。なぜなら、保護者はさまざまな社会的な問題から、自分たちの子どもたちを守っていきたいと考えるからです。

 若年層の望まない妊娠、またそこからつながる貧困、子どもや弱い人をねらう性犯罪、、、、それらをもし1冊の本の知識から予防したり、対策を立てられたり、誰かに相談できたりしたら、それはとても素晴らしいことではないでしょうか。

 学校での教育と、家庭での教育と、両輪から子どもたちに正しい知識を十分に渡していくことができたら、これからを生きる子どもたちの未来や社会が、きっと今よりもっと素敵になっていくと思います・・・!

文責:hanako


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