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禁足41日目 もさもさの春、不思議なクミコのその後

もはやちょっとした買い物に出るくらいしか外出する機会がないが、歩道で見かける犬たちの毛が長くなっている。チワワとかプードルとかの本来はおしゃれなはずの小型犬が、毛が伸びすぎて毛糸の玉に足が生えたような格好になってよちよち歩いている。美容院が閉まって困るのは犬も人間も一緒だが、あんなにもさもさの犬は見たことがなくて、ちょっと可笑しい。人間もそれなりに髪は伸びているが、犬の方が毛が伸びるのが速いのかもしれない。犬と人間の、毛が伸びる速度の差など考えて見たこともなかったが、たぶん犬

    • 禁足40日目 個人主義とマスク、そしてコスプレ

      なぜフランス人はマスクをしないのか(したがらないのか)、という話は、日本とZOOMをした時を含め既に何人もの人に話しているけれど、昨日のCAMPのイベントで、いや、フランス人は個人主義じゃないのか?という話になったので、いやいやその個人主義というものがどう捉えられているかが日本とフランスにおいて大きく違う、ということについて書いてみたい。 顔を覆う形態の文化がフランスにも無かったわけではなくて、仮面舞踏会とか、そういう貴族文化は確かにあったけれど、貴族文化であるがゆえにフラ

      • 禁足38日目 なぜフランス人はマスクをつけないのか

        久々に外に買い物に出たら、マスクをしている人が格段に増えている。先週のマクロンの演説の数日後、首相のフィリップが、外出禁止令の解除後は今後は公共交通機関の利用時はマスクの着用を義務化すると発表してからいよいよ、「マスクはつけた方がいいらしい」という認識が広まったようだ。それまでどういう認識だったかというと、病人以外はマスクをしても意味がない、というもので、WHOもそう言っているから、という根拠づけをしていた(外出禁止令が発出された頃)。それに対し、無症状の保菌者もいる、という

        • 禁足28日目 ヒッピー化する日常

          この外出禁止暮らしになってから、日常がヒッピー的になってきたと思うのは私だけだろうか? 人に会わないので化粧はしないし、服は、元々あまり着飾るわけでもないけどさらにテキトーになり、夜はきっちり寝るが、朝は目が覚めた時が起きる時で、ちゃっかり昼寝もする。良く寝ているので体調もとてもいい。食事も、毎食気の利いたものを作っている訳ではないが自炊している。たまにヨガマットの埃を払って軽い運動もする。世の中では自家酵母パンを焼くのが流行っているようだ。あと、例年より花粉症の症状が軽い。

        禁足41日目 もさもさの春、不思議なクミコのその後

          パリ、禁足3日目、非常時ベーキングと拍手

          3月11日に、9年前は地震の後家に引きこもってクッキーを焼いていた、という話をしましたが、その時から今日までの約一週間で状況が一気に悪化して外出禁止のお触れが出たので、けっきょく多分9年ぶりにクッキーらしきものを焼いています。 焼いたのが9年ぶりだとしたら非常時にしか焼いていない、ということになりますが、バターが品薄だったので代わりにオリーブオイル、小麦粉を節約してとうもろこし粉、を混ぜたので仕上がりはおおざっぱです。あと、近所のレストランが、全国のレストラン同様営業停止にな

          パリ、禁足3日目、非常時ベーキングと拍手

          3.11から9年、手前味噌はじめました

          ものの初めは、古典技法の写真をゼロから作る方法を覚えたことで、写真を原素材から作れるなら大抵のものは作れるのではないか…?と思ってから、色んなものを手作りするようになり、段階を踏んで今は味噌まで来ています。 これは、ロチェスターで聞いた話なのですが、写真製品(とくにフィルム)というものは、人間がこれまで生み出した製品の中でもとりわけ組成が複雑なもので、タイムカプセルに入れた場合、未来の人を困惑させる可能性が高いもの、だそうです(まあ、フィルムに関しては現代人も十分当惑してるか

          3.11から9年、手前味噌はじめました

          noteはじめました

          パリの外出禁止令も長引いてきたので、noteを始めることにしました。外出禁止が始まるすこし前からの記録をfacebookに投稿していましたが、文章が長くなってきたので、こちらに移行しようと思います。

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