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結婚相談所は儲かる?収入は?開業希望の方の疑問に答えます。

こんにちは。
婚活ハナコとタロウのカウンセラーTakahiroです。

いつもは婚活をしている人向けに情報発信していますが、今日は趣向を変えて結婚相談所開業希望の方に向けた記事を書いてみたいと思います。

理由は2つあって、コロナショック以来、いろいろな職種で起業・独立を希望する人が多いということ。

もうひとつは、結婚相談所開業希望者が多い割には、開業に関する情報がほとんど世の中にないという理由からです。

実際私も開業する時は、情報がない中全くわからない状態ではじめました。
今後開業する方の参考になればと思います!

結婚相談所の仕事とは?

結婚相談所の仕事は仲人業です。

仲人というとおばあちゃんを連想するかもしれませんが、若い女性も多いですし、私のように男性も少なくないです。

カウンセラーという言い方もしますが、会員さん同士をマッチングさせるのが仕事です。

自社会員さん同士をマッチングさせると思っている方も多いでしょうが、結婚相談所はネットワークでの連携が強く、他の相談所の会員さんとマッチングさせるケースがほとんどです。

日常業務は会員さんが結婚に対して抱えている課題を聞いて、それを解決する方向に導くとともに、相談所間の調整などを行います。

結婚相談所業界の現状

大手・中小・個人が乱立している状態です。

特に大手を中心に業界の再編成が進んでいます。

2020年3月にもツヴァイがIBJの子会社になりました。

ツヴァイは上場企業ですからね。

それが自主独立の道を捨てたわけです。個人的には衝撃でした。

オーネット、パートナーエージェント、サンマリエといった大規模結婚相談所が有名ですが、個人事業主も大変多いです。

私が加盟している日本結婚相談所連盟だけで、2300社以上あります。

(開店休業状態のところもあるでしょうが・・・)

なので数えたことはないですが、全国の個人営業の結婚相談所だけで3000社は軽く超えていると思います。

事業としての結婚相談所の将来性

個人的には将来性はあると思っています。

日本の人口は減っていますが、それにつれて婚姻率も下がっています。

マッチングアプリの利用者は一説には3,000万人とも言われていますが、こんなに利用者が多いのに、世の中の婚姻率は下がっているんです。

変ですよね?

うちの会員さんもそうですが、入会前は結婚相談所が何をしてくれるところなのかわかっていない人が多いです。

(これは結婚相談所業界の怠慢ですね)

なので結婚相談所の認知度が上がれば将来性はあると思います。

個人的には、エン・ジャパンやリクルートなども結婚相談所事業に参入してきたので、認知度は上がっていくものと思っています。

結婚相談所をやっていて良かったこと

事業としての結婚相談所の良いところは次の4つです。

・人の喜びに立ちあえる
・仕事を通じて自分が高められる
・年をとってもやっていける
・コストがかからない

○人の喜びに立ちあえる
 これが結婚相談所最大のやりがいですね。

 苦労をともにしてきた会員さんの結婚が決まり、喜びを分かち合う瞬間。
これは何ものにも代えがたいですね。

 仲の良い会員さんだと結婚披露宴に呼んでもらったりします。
 なので一生の付き合いになることもあります。
 
○仕事を通じて自分が高められる
 人相手のお仕事なので、これは度々実感します。

 自分の枠組みの中だけで考えてはいけないなぁと心から思います。

 年をとっても精神的に成長できるという喜びもありますし、会員さんに話をすることも聞く機会も多いので、話し上手になる、聞き上手になるなど、対人スキルも上がっていきます。

○年をとっても続けられる
 50歳になっても60歳になってもやっていけるというのはいい点ですね。

 結婚という制度がなくならない限り、結婚相談所という事業もなくならないでしょう。

 コロナウィルスをきっかけに、オンライン婚活が流行るなど、時代の変化には対応しないといけませんが事業自体がなくなる心配はないでしょう。

 むしろ20代・30代くらいだと、自分より年上の会員さんも多く、やりづらい面もあるので年配の人のほうが仲人には向いていると言えます。

○運営コストがかからない
自宅で開業可能、仕事道具はパソコンとスマホ1台でできるので、運営コストはものすごく安いです。

加盟している連盟への支払いも月に2,3万円程度です。

コンビニや飲食店を開業することを思えば、格安で始められます。

この業界、利益率の高さに注目して開業する人も多いです。

ただ残念ながら私の周りを見ていると、利益率が高いという理由だけで開業した人はあまりうまくいっていません。

やはり結婚ビジネスへの情熱が大事だということがわかります。

結婚相談所をやっていて大変なところ

・集客が大変
・同業が多い
・ずっと会員でいてくれるわけではない
・土日休めない

○集客が大変
ほぼ全員が集客の壁にぶち当たります。

保険営業などと同じで、形のないサービスを売っている宿命ですね。

初めて商売をするという個人の方などは、早期に撤退する方もおられます。

なので大変だとは思いますが、会社員を続けながらなど、ある程度収入を確保しながら続けられる方のほうが、あとあとうまくいくと思います。

○同業が多い

同業は仲間でもありライバルでもあります。

うちも電車一駅先に同業他社があります。

業界を盛り上げていくという意味では同業が多いことはいいことですが、正直お客さんの取り合いになる部分もあるので、同業者が増えることを好ましく思っていない関係者もいます。

○ずっと会員でいてくれるわけではない

結婚相談所はスポーツジムとよく比較されます。

会費制で、目標達成のために入会する。

ただしスポーツジムと全く違う点は、結婚相談所の会員さんはずっと所属してくれているわけではないということです。

めでたく成婚退会する方もいますし、うまくいかずに自主退会する方も多いです。

会員確保は常に怠ってはいけないのです。

したがっていわゆる「ストックビジネス」的な面に期待しすぎてはいけません。

○土日休めない
土日がお見合いや入会案内などで最も忙しくなります。

なので土日ヒマにしている結婚相談所は流行っていないところです(笑)

夜は20時くらいに閉店するところも多いですが、流行りだすと土日は常に仕事ということは覚悟しておく必要がありますね。

結婚相談所は儲かるの?収入は?

一言でいうとマチマチです。

儲かっているところもあれば、そうでないところもあります。

個人でも月商150万円くらいの結婚相談所もあります。

なので年商1,000万円くらいは可能だと思います。

基本的に料金設定は各相談所で決められます。

ざっくりですが、会員さんが15人くらい常にいれば、自宅で一人でやっていれば食べていけると思います。

結婚相談所開業に必要な資格・スキル

特に必須資格はありません。

開業したその日から「先生」と呼ばれます。

(※業界の習わしで、仲人のことを「先生」と呼びます)

ただ役立つ資格は色々あると思います。

持っている人が多いのは、心理学系の資格ですね。

会員さんの話を聞く機会が多い仕事なので、カウンセラーやNLPなど持っていれば役に立つと思います。

あとはキャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナーなどを持っている人もいます。

必須ではありませんが、パソコンは人並み程度に使えたほうが仕事はスムーズです。

というのも会員さんや他の相談所とのやり取りは通常メールで行います。

結婚相談所の専用ソフトも使うので、パソコンが苦手という方は最初苦労するかもしれません。

結婚相談所の始め方

さっきも言いましたが看板を出した日から開業できます。

資格も必要ないので、極端に言えば今日からでも結婚相談所はできます。
あとは会員さんがいるかどうかだけです。

多くの個人・小規模事業者の方はどこかの連盟に入っています。

そうすることで、連盟内のネットワークを生かして活動ができます。

会員さんが1人いれば商売ができます。

連盟に加入することは、イコール加盟店になるということで、加盟時に加盟金が必要になります。

連盟によってこれもバラバラですが、50万円から200万円というところが相場だと思います。

こういった加盟資金が惜しいという方は個人でやる方法もあります。

例えば今増えているのは、結婚相談所ではなく、「コンサルタント」を名乗って、マッチングアプリやお見合いパーティーなどでの婚活方法を指導するというやり方もあります。

これだと自分のやりたいようにできて、加盟金も不要です。

しかしその一方でゼロから全部自分でやらないといけない、トラブルがあった時に誰も助けてくれないなどの大変さはあります。

結婚相談所開業・仲人業に向いている人

完全に主観ですが、結婚相談所の仲人業に向いている人はこれらの人です。

・人のお世話が好き
・話すことが好き
・人脈が広い
・パソコン・ITに強い

「お世話好き」は必須だと思います。

あまり寡黙な仲人さんもいませんね。

商売なんでもそうですが、人脈は広いに越したことはありません。

私もそうでしたが、最初のお客さんは知人でした。

だから人脈が多い人は早くにうまくいってます。

最後に自分がそうだからというわけではないですが、パソコン・ITに強いという人も向いていると思います^^;

ホームページとか自分で作れたらお金かからないですしね。

今から開業を目指す方へ

今結婚相談所開業を検討している方にお伝えしたいことは2つ。

ひとつは自分の強みを活かすということです。

全国に何千社もある中で、無策で始めるのは無謀ですね。

ちゃんと自分の強みを活かした結婚相談所にしないと、お客さんはつきません。

強みって何?っていう話をしだすと長いですが、
例えばうちの相談所は私も妻も医療関係勤務だったので、会員さんは医療系の方がメインです。

「それはあなただからできるんでしょ?」と言われそうですが、
強みって、自分がアピールポイントだと思えばなんでもいいんですよ。

・日本一丁寧
・日本一面倒見がいい
・日本一(自分が)フラれた経験がある

とかね。
とにかく他の結婚相談所と違う強みを1つでも見つけてください。

もうひとつは、月並みですが仕事への情熱です。

結婚相談所を始めるのはとても簡単ですが、続けていくのは大変です。

苦しい時に踏ん張れるかどうかの分かれ目は、事業や業界に対する愛着や情熱でしょう。

最後に

 うちもまだまだ道半ばですが、志のある方の相談には乗りたいと思っていますので、質問などあれば、TwitterにDMいただければと思います。

 どれくらい儲かってますか?という質問には答えられませんが(笑)、楽しいこととか大変なこととか、noteで書けないこともお答えします。


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