第98話 最悪な小腸造影
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まだクローン病で入院中で、名古屋第二赤十字病院です。炎症反応の値は3まで下がってきました。
ですが、右下腹部は痛いままで左下腹部も怪しい音がしていました。
年齢は32歳くらいの話です。
クローン病用の強い薬を使うと、透析患者としては止めた方がいいそうです。
だから手術をする事になりました。
外科からの話で、手術前に小腸造影検査をする事になりました。(右下腹部の腫れてる所は、狭窄があり腫れていますが、他にも狭窄があるといけないからとのこと)
クローン病患者同士の情報交換をネットで聞いていると、小腸造影検査はどの検査より痛いとの事。
(はーーーやだなー。痛みには強いつもりだけど。どうかなー?)
検査当日、検査室へ。
鼻からカメラを挿入し、食道→胃→十二指腸→小腸
鼻にカメラを挿入する、鼻の痛み止めがあるのですが、私はキシロカインアレルギーで使えません。
痛みを我慢しながら、小腸に到達したはいいのですが、そこから造影剤を入れると、とんでもない激痛に襲われました!!!
人間が人間にしていい事なのか!!!
と思うほどの激痛です。
普通に腹部手術した後の痛みの方がずっとマシです。
造影剤がお尻からダバダバと出てきて、ビシャビシャになりました。
最悪な事に、脱水でシャント閉塞しました。
クローン病と透析もある患者がいなくて、医師もどうなるのか知らないのです。
手探り治療です。過去の文献もありません。
ですが、あんな激痛にさせてシャント閉塞もさせるなんて!
なんでここまで辛いの?!
なんでこんなに耐えなきゃいけないの?!
いっそ殺してくれ!!!
もう助けなくていい!
涙も出ません。
怒りのあまり下腹部をザクザク刺したい妄想に駆られます。
こんな体!要らない!!
これは検査という名の拷問です。
また足の付け根に太い管を刺し入れ、そこから透析になりました。
小腸造影の辛さは本当だったね。
そうだね、辛さ程度の言葉じゃ足りないよね。
怒りで寝れないね。
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