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第72話 新たな病気の発症と大腸カメラ
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21歳のある日のこと。
トイレに行ってみたらプリンッと血の固まりがお尻から出ました。
(これは、ただ事じゃない気がする)と思い、看護師に話し、透析内科医師にも話しました。
急遽、大腸カメラの予定を立てられ、検査前日用の消化に良いレトルト食(3食分)を、箱で渡されました。案外と美味しいのですが、何せ量が少なめで消化に良いから、足りません(笑)
そんな食事を我慢し、検査当日の朝は絶食です。
水分だけで病院に来て、検査前処置の始まりです。向き合ったのは、2リットルもある下剤(ニフレック)です。これで腸内を綺麗に流し、カメラを入れた時に腸壁の状態をわかりやすくするのです。
とは言えど、2リットルの下剤は厳しかった。
味はすごく不味くしたポカリスエットみたい。しかも決められたスケジュール通りに飲まないといけません。よーく冷えた下剤で、絶食で体温は低いし、飲んでいると体がどんどん冷えていきます。
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梅雨空ですが、元気に咲いていました。
飲んではトイレへ行き、出したら看護師を読んで色の確認です。血便が出ているかの確認ではありません。便の色が薄くなるのを確認しているんです。色がほとんど無くなるまで下剤を飲みます。下剤はぬるくなって不味さが増すし、体は寒い!
なかなかの苦行です。
トイレの様子を見た看護師から、やっとOKが出て検査室へ。そうそう、点滴もしていました。何かあったら、そこから薬を入れて命を助ける為の血管の確保です。穴あき不織布のパンツを履いて、検査台に先生にお尻を向けて寝転びます。
いざ、カメラ挿入。カメラが進むとお腹が痛いのです。私は赤ちゃんの頃から手術を何度もしていて、臓器が癒着しています。(癒着=臓器は人工的に触られると、その後にベタベタと臓器同士がくっ付き合うのです)
病変は小腸と大腸の境い目にありました。大腸の始まる所。
正常な腸壁は、ピンクの洗濯機のホースみたいなのですが、腸壁が凸凹していて明らかに違うのを見つけました。細胞を少し採取しました。(採取に痛みはありません)
そして異常のある腸壁もカメラで撮りました。やっと終わったと思いきや、カメラを抜くのも確認しながらゆっくり抜きます。癒着があるのにカメラを進行させているので、腸壁に穴が空いてないか確認しつつ、見逃した病変も無いか確認です。
こうして、苦行は終わりました。
ですが腸壁を綺麗に見る為に、空気を入れられていて、オナラがたくさん出ます。なんなら残ってる下剤も出ます。検査室近くのトイレに大音量の下品な音が響きわたります。
あーーーお疲れ様。
よく耐え切った。
何事も経験と言われても、これは何度もやりたくないね。
好きな物食べて、休んでね。
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