2023秋の共産党②〜志位委員長は続投ですか?〜

文化の日の南関東ブロック街宣を観ると、志位委員長の続投は決まりのような気もします。ズケズケと立憲と連携で合意したとか言い張れるのは確かに志位委員長だけかもしれません。

軽々しく、現実的でない政権交代をスローガンにしてしまう共産党にリアリティもなく、政治革新の期待を託せない日々です。

そんな自分が、共産党の組織について、次期党大会で是正した方がいいのではと思う点について今回は書きます。それは、訴願委員会、規律委員会、監査委員会の位置付けです。

今回の除名問題等で、党中央に上げた意見がどうなっているのかと言うことも話題に上がりました。一般的な国民からのメールに答える国民の声室で対応したり、届ける側も議員のハラスメントは自治体局だったり、反応がないからジェンダー平等委員会に相談したり。結局、日常業務だから書記局対応。各地方機関が行う除名審査を常任幹部会で方向性を決めていることが明らかになったり…。大きな機構なのにすっきり組織の系統が出来てないことがわかりました。これって、その時々の幹部の考えでどうにでもなるってやつでちょっと怖いなと。散々、党首公選の他党の幹部人事を党首の専決だと言い、共産党の方が民主的と言っていたが、共産党中央は民主的に機能してないということではないだろうか。

ここは、これまで通りの幹部選出方法であっても是正しなければいけないと思うのだが…。

まず、訴願委員会。党規約に具体的に何が書いてあるかというと、党内外からの党機関の指導や党活動にかかる具体的措置に対する訴え、要望などをすみやかな解決を促進する。とのこと。いわゆる窓口であり、振り分け作業ですよね。党外の声もここで拾ってどの部署に届けるかやってくれているのでしょうか。党の方針そのものへの意見というのはここにはいるのでしょうか。方針に基づいて指導や具体的措置をしているわけだから、方針への意見や要望も訴えや願いなわけだから受け止めているはず。この部署を名実ともに充実させると風通しのよい党組織になるのかと。ちなみに学校では教頭先生の役割ですね。

つぎに、規律委員会。他党では党紀委員会という処分を下す機関がありますが、共産党の場合は、調査や審査の機関で、処分は支部、各地方機関や中央が行う。またその処分に対する党員からの訴えを審査するとのこと。決定権は無い。古い言葉で言えば査問委員会ということか。学校で考えると、先生を処分する前の教育委員会の担当者による調査という感じでですね。

最後に、監査委員会。党の財務や業務、財産の監査ということで、一般的には独立性が求めらる機関ですね。自治体では、首長選任と議会代表で構成されています。監査される側と監査する側が同一ではないようにすることが大事です。学校では、PTAによる監査も多くなっているかと。しかし、政党は、国民による監査が基本。だから、総務省に提出して告示されたものが、不備があるか見つけるのは国民。そう言う意味では、提出前の事前チェックという程度。しかし、党の業務そのものが綱領や規約に照らしてどうだったのかの監査がされているかは不透明だ。

どれも、本気でやろうとしたら、日常的な指導部と兼務していたらおかしいところだが、兼務しているのである。そして、各委員会の責任者は幹部会委員だったのが、前回党大会より、訴願委員会と監査委員会の責任者は常任幹部会委員となっている。大切な訴えが気に入らないと思えば、担当部署にさえ届けられてないのではと思うのである。監査される人と監査する人が同じ立場だから、問題あることも問題なしもなっていないだろうか。

このように、日本共産党の機構と人事が民主的な運営になっていないという思いが自分の中には生まれるのである。何かそう言う事実をつかんだとかではなく、部署の性格と決定している機構と人事からそのような心配が生まれるという指摘だ。

現代社会に根付き、革命の事業を行うなら、現代社会の感覚に合う組織運営を行えるよう配慮すべきだ。様々な訴えを日常業務に振り分ける訴願委員会は中央内で独立性をもつべき。回答状況もチェックし、課題に向き合わせる役割を果たすことで異論にも真摯に向き合う組織になると思う。規律委員会と監査委員会は調査と審査を行う対象が党執行部の可能性もあるわけで、そこからの独立が求められる。

代議員による党員が選んだ(信任した)中央委員会で、前執行部が決めた案を承認採決する事が民主的と言っているようでは、とてもじゃないが迷走する組織をこれからも曝け出すのではないかと思ってしまう今日この頃だ。

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