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〔介護を学ぶ27〕「意識がない」「意識がおかしい」は、病院に連れていく時

介護の相手の様子がおかしく、病院に連れて行くべきかどうか、
迷うことがあります。
どんなとき、病院に連れていくべきなのでしょうか。

◆意識のないとき

その見きわめのポイントの一つが、「意識を失っている時」です。
意識を失うのは、脳にかなりのダメージを受けていることを意味します。

寝ているのか、意識を失っているのか、区別しにくいことがあります。
“大きな声で話しかける”
“体をゆする”

それでも反応がない場合、意識を失っていると判断し、
救急車を呼んでもいいでしょう。
通常、生返事をしたり、体を少し動かしたりと、少しは反応するものです。

◆意識はあるが、反応が鈍い

反応はあるものの、ボーッとしている、反応が鈍い。
そんなときは、どうすればよいのでしょうか。
高齢者は多少はボーッとしていますので、判断が難しいでしょう。

そこは身内ならではの長い付き合いです。
“いつもと違う”
“おかしい”
その直感を大事にしましょう。

◆意識が回復した場合

意識を失っていたのですが、回復した場合はどうでしょう。
たとえ本人が「大丈夫」と言っても、病院に連れて行ったほうがいいでしょう。

起こしても起きない子どもの頃ならいざ知らず、
意識を失うことは通常ありません。

たとえ1分でも、意識をなくすことは“いつもと違う”ことです。
“いつもと違う”という感覚が、家族を救います。

参考文献
1)和田忠志:『介護職・介護家族に役立つ やさしい医学知識』,技術評論社,2017

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