〔執筆奮闘記9〕「たとえ」で文章を楽しく
◆「たとえ」とは
難しいことを易しく、
易しいことを深く、
深いことを楽しく
今回は「たとえ」について考察しました。
「たとえ」とは、ある事柄を「まるで○○みたい」と、
別の言葉で言い換えたものです。
「分かりやすい」
「インパクトがある」
「特徴をよく表している」
そんなたとえが理想です。
◆たとえの実例
皮膚の記事で用いたたとえです。
「表皮の厚さは0.1mm」
➡「表皮の厚さはコピー用紙と同じ」
「表皮細胞のすき間を埋める脂質」
➡「積み重ねたレンガのすき間を埋めるセメント」
「皮膚の弾性線維」
➡「ベッドのスプリングのようなもの」
「汗腺」➡「汗を作る工場」
「汗管」➡「汗を輸送するパイプ」
「西洋薬」と「漢方薬」の関係
➡「西洋薬」はレギュラー選手。「漢方薬」は意外性のある代打。
◆人にたとえる手法(擬人化)
「免疫細胞」➡「敵から身を守る自衛隊」
「膠原病」➡「自衛隊が日本の町を壊す病気」
◆ある状態を、たとえを用いて言い換えると、趣き深くなる
「ささやかな一瞬の幸せ」➡「しゃぼん玉のような幸せ」
「金メダル」を「山頂」にたとえて
➡「金メダル獲得は、山頂に登ったようなものだ。
頂点は絶景だが、崖っぷちでもある」
「人生」を「ジェットコースター」にたとえ、
➡「人生とは、まるでジェットコースター
登り切ったら、後は一気に急降下
登り下りを繰り返し、笑ったり、叫んだり、泣いたり」
たとえを有効に使うと、話が分かりやすく、
楽しくなるのではないでしょうか。
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