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理想の食事は「バランスの良い食事」

◆偏った情報よりバランスの良い情報

テレビや雑誌、ユーチューブなどで、健康情報があふれています。
発信する側も、見てもらうため、読んでもらうために、
一苦労しているのではないでしょうか。

「これさえ食べれば大丈夫」という、一発逆転をねらった「極端な情報」もあれば、今までの常識を否定するような「逆説的な情報」も散見されます。

偏った情報が氾濫する今日こそ、基本に立ち返って、
「バランスの良い食事」を見直したいものです。

◆四群点数法

日本の栄養学の大家が集まり、長年かけて作られたのが「四群点数法」です。
「四群点数法」とは、「四つの食品群」を用い、80kcalを1点として、
各食品をどれだけ摂取すればよいか
を示す方法です。

第一群、二群、三群の7品目は、全ての人が必ず摂りたい食品(計9点)です。
四群はエネルギー源食品であり、その人の活動量や年齢に応じて必要量が変わってきます。

◆第一群 牛乳・乳製品2点、卵1点

牛乳はコップ1杯で2点卵は1個で1点です。
とくに卵は、必要なアミノ酸がバランスよく含まれており、
完璧なたんぱく源です。

◆第二群 魚・肉2点、豆・豆製品1点

魚、または肉100gで2点です。
100gがどれくらいの量なのか、実感の湧かない方。
卵1個が約50gですから、卵2個分の分量を想定してください。

豆・豆製品ですが、納豆1パックで1点です。
豆腐なら、卵くらいの大きさで1点です。

◆第三群 野菜1点、いも1点、果物1点

野菜1点とは、約300gであり、そのうち100gは緑黄色野菜です。
300gの目安は大皿一杯です。

いもは100gで1点ですが、じゃがいも1個程度です。
果物は150gで1点ですが、リンゴなら半分、みかんは2個、バナナ1本半くらいです。

◆第四群 穀物、砂糖、油脂

穀物は、ご飯なら中茶碗で3杯です。胚芽米がおススメです。
パン、麺、お菓子などは、この群に入ります。
若くて働ぎ盛りの人は、多めに摂っても大丈夫ですが、
その反動で第一群~三群の食事がおろそかになるとよくありません。

いろんな種類を食べるのが大切だからといって、食パン、菓子パン、スパゲッティ、ラーメン、そば、ご飯、おにぎり、ポテチ、クッキー、ケーキをバランスよく摂っても、すべて第四群であり、生活習慣病まっしぐらでしょう。

参考文献
香川芳子,川村玲子:「四群点数法」,臨床栄養 87(5): 590-597, 1995

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