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冬は日光に当たろう!

日光に当たると「シミ」ができる
日光は「しわ」や「たるみ」の元

そんな「こわ~い話」を、聞いたことがありませんか。

たしかに、それは一理も二理もあります。
しかし、それをふまえてあえて言いたい。

「冬は日光に当たりましょう!」

日光に当たらないとどうなるでしょうか。
皮膚でビタミンDが作られなくなります。
ビタミンDが不足するとどうなるでしょうか。

新型コロナ流行にともなう外出自粛によって「ビタミンD欠乏性くる病」になった1歳11カ月の女児の症例が報告されいます。1)

「くる病」とは、子どもが発症する病気で、骨が柔らかくなることで
脚が曲がって成長したり、身長が伸びにくくなったりする病気です。

骨の成長に欠かせないのがビタミンDです。
外出自粛で日光に当たらないため、ビタミンDが欠乏して
「くる病」を発症してしまったのです。

報告者は、今後、同様の患者が増えてくるのではないかと危惧しています。ビタミンDが必要なのは子どもだけでしょうか。

ビタミン Dは大人にとっても大切であり、その欠乏は、
花粉症や癌、感染症、肥満、膠原病、糖尿病、認知症、不妊などの原因になると言われています。

20~70 代の30名の血液中のビタミンDを調べたデータがあります。

結果は、正常値が 30~50ng/mlのところ、どの世代の平均も 20ng/ml 未満であり、予想以上に低かったと報告されています。2)
ビタミンD欠乏は、すべての年代の人に関係する課題です。

冬は夏と比べて太陽からの紫外線が4分の1に減ります。

多少の「シミ」や「しわ」は横に置いといて、
冬は日光に当たりましょう!

参考文献
1)「新型コロナウィルス流行拡大防止のための外出自粛によって発症したビタミンD欠乏性くる病の一例」折山恭子ら,地域医療機能推進機構(JCHO)大阪病院小児科, 日本内分泌学会雑誌 97(1): 357-357, 2021.
2)「光老化対策に取り組む日本人の, 深刻なビタミンD欠乏の実際, 又その悪影響について」上山菜穗ら,うえやま腎クリニック 形成外科,日本形成外科学会総会・学術集会抄録 (64): 333-333, 2021.

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