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「カラーボックス」は化学物質が満載
◆炭鉱のカナリア
その昔、石炭を採掘する際に、カナリアを連れて炭鉱に入ったと言われます。
炭鉱では、メタンガスや一酸化炭素などの毒ガスが発生することがあります。
カナリアは、有毒ガスに対して、人間よりも数倍敏感です。
カナリアが鳴き止むことを合図に、炭鉱夫は有毒ガスの危険を察知できました。
◆現代のカナリア
人間も、化学物質に対して敏感な人がいます。
それらの「カナリア」が、いち早く異変を察知します。
柔軟剤、合成洗剤、除菌・消臭剤、制汗剤、防虫剤、接着剤、塗料などから発する化学物質を敏感に察知し、悲鳴を上げます。
しかし、申し訳ないことに、周囲がそれに気づいてあげることが難しいのです。
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娘と退学届けを提出にいきました
私達は、だれも恨まない
ただ、娘は柔軟剤臭がなかったら退学しないで卒業できた
この事実は伝えていきます
(まみママ・化学物質過敏症、2021年3月11日)(参考文献1より)
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カナリアは年々、増えています。
2000年から2012年にかけて、化学物質に敏感に反応する人は、約6倍に増えたと言われます。
ある研究では、国内の香害被害者は約1000万人とも言われています。
◆化学物質過敏症の対策
化学物質に対して過敏になってしまった人は、どんな対策があるのでしょうか。文献2に聞いてみましょう。
・自宅を安全な環境にする。それが難しければ安全な部屋を作る。
・過去にシロアリ駆除剤を散布したことがあれば、2階に居住する。
・合成洗剤、柔軟剤、防虫剤、香料、接着剤は持ち込まない。
・家具の持ち込みは慎重にする。
・ベイクアウトする
・押し入れはベニヤ板などの合板であることが多く、アルミテープなどで封止する。
「ベイクアウト(焼きだし)」とは。
新築の引渡し前に4日間ほど、部屋を30度以上に保って、
有機化合物を揮発させて換気をすることをいいます。
接着剤や塗料の有害物質は、高温になると揮発します。
カラーボックスは、建材以上の有害物質を含みます。
プラスチック製の衣装ケースは安全かというと、
「プラスチック臭」がします。
百均ショップのニオイが苦手という方はありませんか。
プラスチックを主とした「百均臭」といってもいいでしょう。
スチールラックが一番安全ではないでしょうか。
風通しもいいし。
![](https://assets.st-note.com/img/1656159802534-LMPsFWsTJE.jpg)
1)斉藤吉広:「化学物質による苦しみは「過敏」なのか 当事者を孤立させる社会」,月刊保団連 1366:33-39, 2022
2)小倉秀郎:「化学物質過敏症を見落とさないために─各診療科へのお願い」,月刊保団連 1366:18-25, 2022
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