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女性の尿もれには10秒の親指立ち

◆腹圧性尿失禁

くしゃみをしたとき、尿がもれませんか?

40歳以上の3人に1人の女性が「腹圧性尿失禁」に悩んでいます。
「失禁」とは「尿もれ」のことであり、お腹に強い圧力がかかったとき、
尿がもれることを「腹圧性尿失禁」と言います。
どんなときにもれるのでしょうか。

「ハクショ~ン」 くしゃみをしたとき
「ホホホホ」 笑ったとき
「よいしょ~」 重いものを持ち上げたとき
・階段の上り下り

これらのとき、お腹に圧力がかかり、ピュッと尿がもれてしまうのです。
どうしてそうなるのでしょうか。

◆骨盤底筋のゆるみ

おしっこは膀胱にたまっており、尿道を通って外に出ていきます。
普段はもれないように、尿道は筋肉によってしめつけられています。

例えるならば、巾着袋の口をひもでしめつけているようなものです。
この巾着袋のひもに相当するのが骨盤底筋と尿道括約筋です。
出産や肥満によって筋肉が切れたり、
加齢によって筋肉がおとろえると尿もれを起こしやすくなるのです。

◆親指立ち

尿もれがあると外出がおっくうになったり、
人に会うのが苦手になったりします。
楽しい毎日を送るために骨盤底筋を鍛えて、尿もれを治しましょう。

やっかいなのは、運動で筋肉を鍛えることが大事なのですが、
その運動で尿がもれてしまうというジレンマがあります。

そこで「親指立ち」という足の親指を使って立つ運動を紹介します。
やってみるとすぐ実感でるのですが、お尻と下半身の筋肉が使われ、
お尻がギュッと引き締まります。

〔やり方〕
・立って足を肩幅に開きます。
・足の親指に体重をかけてかかとを浮かします。
・このときお尻の穴にギュッと力を入れます。
・そのまま10秒保ちます。5セットやりましょう。
・壁に手をついてやると、やりやすいです。

参考文献
1)横山博美 監修:『尿もれ・頻尿・残尿感を自力で治すコツが分かる本』,主婦の友インフォス,2017
2)奥井識仁 監修:『図解よくわかる女性の尿もれ男性の頻尿をぐんぐん解消する!最新治療と予防法』,日東書院,2016

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