男性更年期障害、口内炎、薄毛、薄い爪には、ビタミンB
◆ビタミンBと男性ホルモン
ビタミンBにはたくさんの種類がありますが、
ビタミンB6とB7(ビオチン)が不足すると、
男性ホルモンのテストステロンの産生が減少すると言われています。
テストステロンの減少は男性更年期障害につながります。
また、これらのビタミンは皮膚にも関係し、
不足すると皮膚や髪の毛、爪のトラブルに見舞われます。
◆ビタミンB6
ビタミンB6が不足すると、
ニキビがひどくなったり、
口内炎、口角炎(口の横が赤くなって切れる)、
口唇炎(くちびるがガサガサになる)、
舌炎(舌が炎症を起こしてヒリヒリする)を起こすことがあります。
ビタミンB6はニンニクに多く含まれています。
食材ではマグロ、サケ、カツオ、鶏のささ身、バナナ、さつまいもに多く含まれています。
ビタミンB6の必要量は、1日1.4~1.7㎎であり、マグロの刺身で10切れ、サケは2切れ、バナナは4本食べなければなりません。
サプリメントで補充するのが得策でしょう。
◆ビオチン(ビタミンB7)
ビオチンは昔はビタミンHと言われていましたが、
今日はビタミンB7とされています。
しかし、ビオチンという名称が広く使われています。
ビオチンは、女優の奈美悦子さんが、掌蹠膿疱症という病気を治すときに飲んだことで、一躍有名になりました。
ビオチンが不足すると、皮膚炎だけでなく、
髪の毛が細くなったり、爪が薄くなることがあります。
ビオチンは鶏や豚のレバー、卵、シイタケ、マッシュルーム、カリフラワー、ナッツ類に含まれています。
1日30㎍(卵なら3個)が望ましいとされています。
ビタミンB群がまとめてとれるサプリメントが、経済的でしょう。
参考文献
1)堀江重郎:『LOH症候群』,角川新書,2021
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