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海にひそむ危険な魚 刺されたら温める

夏は海!
釣りに、ダイビングに、と、海のレジャーを楽しむ人が増えています。
今回は、海にひそむ、毒のトゲを持ったこわ~い魚3種類を紹介します。

◆ゴンズイ

ゴンズイはナマズの仲間で、体長約20㎝、口の周りに8本のヒゲをたくわえています。
その風貌より、「海のナマズ」と言われています。
本州の中部より南の海に生息しています。

ゴンズイは人間を攻撃しません。
釣りや網にかかったゴンズイを
「これってナマズ? かわいい~」
と、素手で触ると大変なことになります。
背ビレと胸ビレに、「毒を持ったトゲ」があるので要注意です。

◆エイ

エイはサメの仲間です。
と言っても、人間を食べたりはしません。
尾ビレがムチのようになっていて、
その中ほどに毒のある大きなトゲがあります。

トゲに刺されての死亡事故も少なくないため、水中で泳いでいるエイを見かけても、近づかないようにしましょう。

◆オコゼ

オコゼ(オニダルマオコゼ)は茶色のごつごつとした魚です。
背ビレに13本、胸ビレに2本、尾ビレに3本、太くて硬いトゲがあり、
ビーチサンダルやゴムの靴、ウエットスーツを容易に貫通します

被害の多くは、誤って踏んで足の裏にトゲが刺さるパターンです。
オコゼのトゲが貫通しない、強靭なマリンシューズもあるそうです。
オコゼが出没する海に潜る場合、必要かもしれません。

◆応急処置は温める

魚に刺された場合の応急処置ですが、
痛いからといって冷やさないでください。

43度のお湯で30~90分間つけておくと痛みが和らぎます
熱で毒性が弱まると考えられています。

温めながら、すぐに病院に行きましょう。
症状が軽くても、刺された所にトゲの一部が残っていたり、
後に破傷風を起こすことがあります。

参考文献
1)佐藤浩信:「有毒魚による刺症」,MB Derma. 245: 22-28, 2016.

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