「断・シャ・リ」 シャンプーしないと髪が増える ②
「断シャリ」とは、断・シャンプー・リンスの略です。
シャンプーとリンスをやめると、なぜ髪の毛が増えるのでしょうか。
宇津木医師はいくつかの理由を挙げていますが、
その中で、なるほどと納得したものがあります。
◆シャンプー、リンスのデメリット
宇津木医師曰く「通常のシャンプーやリンスには、合成界面活性剤や発がん性物質、ホルモンかく乱成分が入っている」
「発がん性物質」「ホルモンかく乱成分」と聞くと、
本当だろうかと不安になります。
「不安をあおるのは、よくない」が、私のポリシーです。
相手を不安にさせる情報発信は、デメリットがあると思います。
「病は気から」と言われますように、心の持ちようによって、
元気になったり、病気になったりします。
「眠くなるかもしれません」と説明して薬を処方すると、
説明しなかった人と比べて、倍の人が眠けを訴えます。
いたずらに、「シャンプーに発がん性物質が入っています」と不安にさせるのは感心できません。
そんな点を差し引いたとしても、通常のシャンプーとリンスには、デメリットがあると思います。
通常の石けんと違って、シャンプーには合成された界面活性剤が使われています。
さらに、香料や髪に潤いを与える成分が含まれています。
そのためか、石けんは水に溶けて分解されますが、
シャンプーは分解されないと言われています。
今日、家庭からの合成洗剤による河川の汚染が問題になっています。
合成洗剤は水で分解されないため、魚が住めなくなっているところもあるようです。
生物が生きていけないような水が、皮膚に吸収されるのは、
良いこととは思えません。
できるなら避けたいものです。
◆「毛穴」と「汗の穴」から吸収される
皮膚の表面から物質が吸収されるとき、
多くは「毛穴」と「汗が出る穴」から吸収されます。
それ以外のところは、強固なバリアがあるため、
吸収されにくくなっています。
頭皮の10万といわれる毛穴からシャンプーが吸収されることを考えると、
健康に良いものを使いたいですね。
◆石けんシャンプー
おススメは、「石けんシャンプー」です。
石けんシャンプーとは、石けんの成分しか入っていないシャンプーのことです。
市販もされていますし、石けんを適度に薄めても代用できます。
石けんシャンプーだけだと、髪がアルカリ性になってパサパサになるため、弱酸性に戻すための「石けんリンス」もあります。
では、シャンプーを石けんシャンプーにすれば髪が増えるのでしょうか。
そのことについては、次の記事に譲りたいと思います。
参考文献
宇津木隆一:『シャンプーをやめると髪が増える』,角川書店,2013