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〔介護を学ぶ31〕3食連続で食べれない時、医療を受けよう

◆食欲不振は心配

介護の相手が食欲がなく、食事がとれない。
そんな時、心配だと思います。
何食連続で食べれなければ、病院へ連れていくべきでしょうか。

「3食連続で食べれない時、医療を受ける必要がある」と、
在宅医療の専門家である和田忠志医師は述べています。

◆原因はいろいろ

おなかの調子が今一つで、一食抜いた経験は、
ほとんどの人があるでしょう。
2食連続で抜いた経験はどうでしょうか。
飲み会で食べすぎ、飲みすぎ、騒ぎすぎた翌日。
その日が休日なら、朝食、昼食を摂らなかったという経験はあるかもしれません。

では、3食連続で食べなかった経験はどうでしょうか。
「食あたりで・・・」
「感染性胃腸炎で・・・」
「インフルエンザの時・・・」

そうです。
3食連続で抜く時は、病気の時がほとんどでしょう。
食べれない病気は、たくさんあります。

胃炎、胃がん、十二指腸潰瘍、腸炎、大腸がんなど、
胃腸の病気のこともあります。
うっ血性心不全など、心臓が弱って食べれないこともあります。
慢性腎不全が進行してのこともあります。
うつ病、認知症など、精神的な病気が原因のこともあります。

高齢者は症状の自覚が鈍く、症状を的確に表現することが苦手です。
「3食連続で食べれない時」、明日を待たず、医療に連携を取りましょう。

参考文献
1)和田忠志:『介護職・介護家族に役立つ やさしい医学知識』,技術評論社,2017

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