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10食品(肉、魚、卵、大豆、牛乳、野菜、海藻、いも、果物、油)を摂ろう

寿命を縮める大きな原因が生活習慣病です
生活習慣病になりやすい遺伝子があり、
遺伝子が働くと生活習慣病になります。

その遺伝子は食事などによって働かないようにすることができます。
どんな食事がよいのでしょうか。

◆何を食べればいいの?

栄養学の研究は、従来、「特定の食品や栄養素」について評価してきました。
例えば、「納豆は◯◯に効く」「ビタミンCを摂ると◯◯にいい」などです。
最近は「食品の多様性」を評価した研究が多くなってきました。
つまり、バランスよく食べるのが良いのです。

「これさえ食べれは」
「これだけで大丈夫」
というキャッチコピーにひかれてしまいます。
一番つまらない文句が「バランスの良い食事」ではないでしょうか。

◆バランスの良い食事こそ健康食

しかし、「偏らない食事こそ理想」という研究結果が出ております。
それによると、1日10食品が推奨されています。
①肉、②魚、③卵、④大豆・大豆製品、⑤牛乳、⑥緑黄色野菜、
⑦海藻、⑧いも、⑨果物、⑩油脂類
、の10食品です。

「食品摂取の多様性評価票」により、10食品の1週間の摂取頻度が調べられています。
「ほぼ毎日食べる」は1点、それ以外は0点とします。(合計0~10点)

文献2より(一部改変)

皆さんは何点だったでしょうか。
統計によると、点数の低い人ほど、筋肉量、握力、歩く速度が低い傾向がありました。

文献1より(一部改変)

栄養素の知識が乏しい人は、食事が偏ってしまいますが、
健康情報に敏感な人も偏るのかもしれません。
「タマネギが良い」と聞くとタマネギばかりを食べ、「肉はダメ」と聞くと肉を全く食べなくなる、そんな人もあるでしょう。

10種類を食べようとすると、自分のウイークポイントが見えてきます。
海藻は食べないとか、いもは嫌いとか。

◆少なくとも7品は食べよう

10食品のうち、特に大切な食品が7つあります。
肉、魚、卵、牛乳、大豆・大豆製品はたんぱく質を豊富に含み、筋肉を作ります。
野菜と果物は抗酸化ビタミンをたくさん含み、炎症を抑えます。
この7つは必ず摂りたいですね。

参考文献
1)香川靖雄:「健康寿命延伸のための食事」,アンチ・エイジング医学 16(6): 724-728, 2020
2)本川佳子, 山本かおり:「食品摂取の多様性の評価とその意義」,臨床栄養 135(3): 266-267, 2019

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