笑うと人生うまくいく
◆笑うと楽しくなる
「幸せなら手をたたこう」
坂本九さんのヒット曲です。
幸せだから、手をたたきたくなる。
幸せだから、笑顔になれる。
当然のことと思いますが、その逆を考えた人がありました。
「表情フィードバック仮説」
100年以上も前に、ジェームズとランゲによって唱えられた説です。
「楽しいから笑う」だけでなく、「笑うことがフィードバックされて楽しいという感情を引き起こす」という考えです。
これは、1962年、トムキンスにより「表情筋が脳の中枢に反映され、
笑うと楽しくなる」と証明されました。
◆笑顔で免疫力アップ
笑顔にはさまざまな効果が報告されています。
菅原徹博士は、「笑顔で免疫力がアップする」と述べています。
笑顔のときと真顔のときで、副交感神経の活動の違いを調べた研究によると、笑顔の時に副交感神経が働き、リラックスできるとが分かりました。
◆笑顔で写真に写ると、将来うまくいく
「卒アル写真で将来はわかる-予知の心理学-」(心理学者マシュー・ハーテンステイン著)には、卒業写真に笑顔で写っている人は、人生うまくいっていると書かれています。
以下は、その例です。
笑顔で卒業アルバムに写っていた人は離婚率が低く、
さほど笑っていなかった人の離婚率は5倍も高かった。
笑顔で写っている野球選手は長生きしていた。
フェイスブックの写真で笑っている人は、しかめ面の人に比べて、
人生に対する満足度が高く、人との豊かなつながりがあった。
◆無理やりでも笑おう
「笑え」と言われても、とても笑えないときがあります。
そんなとき、どうすればいいのでしょうか。
テープを顔にはって、無理やり「笑顔」を作ったらどうなるかを
検証した研究があります。
バンドエイドを両頬に貼って輪ゴム持ち上げる場合(下図の左)と、
引き下げる場合(下図の右)を比較しました。
すると、頬を引き上げて「笑顔」を作った方が、
より楽しい感情になることが分かりました。
つらくて、笑顔をする気にもなれない。
そんなときこそ、手で顔を引っ張ってでも「笑顔」をしましょう。
参考文献
1)守 秀子:「「笑う門には福来る」表情フィードバック仮説とその実験的検証 」,文化学園長野専門学校 研究紀要 第 5 号: 61-66, 2013
2)菅原徹:「笑顔という化粧の美と健康効果について」,感性工学 14(1): 19-22, 2016
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