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【取材後記】Gunosyさんに「知の探索」を進める組織の作り方を伺いました。

みなさま、こんにちは!編集長の山本(@hanahanayaman)です。7日に政府から「緊急事態宣言」が発令され、様々なご対応に追われている企業さまも多いと思います。

SELECKでも、今は完全にオンライン取材に切り替わっているのですが、弊社がフルリモートに移行する前に実施した取材の記事が、まだ何本か残っております。キャプチャ画像を使用したインタビュー記事がアップされる日も近いかもしれませんが、そのときはご理解いただけたらと思います…!

(とはいえ、リモートワーク系の企画を全力で動いているため、そちらから先に公開していく予定です。)

さて、4月1日に「SELECK編集部マガジン」を始める宣言をしてから、なんだかんだで、本日が最初の新着インタビュー記事です。こちら↓

はい、本日の記事は、Gunosyさんです!過去何度も取材させていただいてますが、いつ・どなたにインタビューしても、内容の濃いお話ばかり。

今回は、エンジニア組織の話なのですが、私自身は技術面の詳しい知識はありません。(取材できるくらいの基礎知識しかない。)ですが、エンジニアさんの事例は、ビジネスサイドにも多くの学びがあるといつも感じます。

そこで今回は、エンジニアさん以外の読者のみなさまにも伝わるように、取材した背景や、事例のポイントをお届けしようと思います!

なぜ取材をしたか

今の時代、どのような業界・業種であっても、イノベーションを起こしていかなければ生き抜くことが厳しい世の中です。

そのイノベーションを生むためには、常に先見性をもって新しい技術やナレッジを取り入れる「知の探索」であったり、既存の知見をさらに深める「知の深化」が必要だと思います。(※こちらのnoteがわかりやすいです。)

ただ、言うは易く行うは難し…!じゃあ実際にどうやったらいいの? 足元の業務に追われてそんな時間ない…というのが本音ではないでしょうか。(わたしも、そのジレンマに常に直面している。)

その「知の探索」や「知の深化」の仕組み化を、組織的に実現しているのが、今回のGunosyさんの取り組みだと思い、取材させていただきました。

概要と事例のポイント

今回の話は「Gunosy Tech Lab(以下、GTL)」というデータとアルゴリズムの研究組織がメインです。

データとアルゴリズム…と聞いただけで、自分とは違う世界と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、先ほど取材した理由で触れたように、GTL新設の背景を知ると、似たようなシチュエーションって他のところでもあるんじゃないかなと思います。

小出 具体的には、個別のプロダクトに最適化された開発体制により、機械学習のアルゴリズムやデータ整備など各所において「車輪の再発明」が起こっているような感覚がありました。

同じような改善に取り組んでいたり、どこかで上手くいったことが共有されなかったりして…広告とメディアという2大事業の垣根を越えるような開発ができていませんでした。

大曽根 また、事業型に所属すると、どうしても短期のタスクに追われがちになってしまうんですね。すると、事業に対する短期的な成果は出るのですが、中期でのシステム効率性の向上や、長期での研究開発といった部分へのリソース配分が難しくなってしまう。

つまり、知の探索・深化」をするための、事業部を越えた情報共有だったり、中長期に対する投資が難しかったという課題背景がわかります。

これはエンジニアだけでなく、すべての組織・チームに起こりうる話。今回の解決策としては、縦軸の事業部に加えて、横軸の研究組織をつくることでした。つまり、成果がでるまで時間のかかる研究開発にしっかり投資しながら、事業部横断での情報共有の体制を構築し、事業への短期的な貢献もできるようになった。これが、本事例の主題になります。

加えて、いち編集者の目線として技術に強い組織づくり」におけるポイントが、結構ビジネスサイドにも参考になるなと思っています。

<今回の事例ポイント>

・背景にあるのは、会社としての「技術投資」への意思決定。

・エンジニアをヘッドカウントで捉えずに「事業にどれだけ貢献するか」で考える。
・プロジェクトのアサインは、個人のWILLをベースにする。ピープルマネージャーが1on1などでサポートを行う。
・プロジェクトは2〜3人のチームを組み、未経験者もOJTで育成。
・GTL全体の技術力向上のため、定期的な研究進捗の共有と輪読会を行う。
・評価制度は全社共通。事業部、GTLの両者に違いはない。役割グレードに基づく行動評価と、アウトプットを見る成果評価の2軸。

ポイント絞ろうと思ったけど、結構多くなってしまったw どうでしょうか?おそらく、参考になる部分もあるかなと思っています。

詳しくは、ぜひ本日の記事にてご確認ください!

さいごに雑感

Gunosyさんは、数字に強くてクレバーな組織というイメージを持っていますが、技術だけでなく人に向き合うことも大切にされているのが印象的でした

ここ数年、世の中的にも、技術の向上と人の成長のどちらにもコミットされているエンジニア組織がとても多いと感じます。というより、結局、事業を伸ばすには人に向き合わないといけない、ということなのかもしれません。

数年前から「VPoE(VP of Engineering)」という役職ができた企業も多いと思いますが、このピープルマネジメント周りは、エンジニア組織の方がビジネスサイドよりもずっと進んでますよね。アジャイルに改善する文化からなのでしょうか。私も最新の情報をキャッチできるように日々精進せねば。

今回、ビジネスサイドの方にも理解しやすいような内容を意識して書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。伝わっていると嬉しいな。探り探りの温度感になりましたが、徐々にチューニングしていきたいと思います(笑)

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