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全言語学徒に、発表スライドを爆速で作るMarpを布教したい

Marpというアプリ?を使ったら、スライド発表資料の作成が信じられないほど爆速でできたので、自分の備忘録兼布教用にまとめます。技術的なことは弊学もさっぱりの門外漢ですが、表面的にひたすらテンプレをコピペを繰り返せば誰でも使えると思います。

国内の言語学系の学会だと、事前に予稿集を提出して、発表でスライドを用いる場合、予稿集の内容を変えてはいけないパターンが多いですよね。Marpはそのような場合にとても強力なツールだと思っています。予稿集原稿のテキストを、そのままバーっとコピペして、テキストをチャチャっと編集するだけで発表用のスライドが完成します。こんな感じ。16:9と4:3で作りました。


Marpでは、「Markdown記法」というものを用いて、テキストを編集するだけできれいなスライドを作ることができます。視覚的にはテキストをいじっているだけで、パワポなどのようにアニメーションを入れたり文字に影をつけたりいろいろな図形を挿入したりといったことは(よっぽど工夫しない限り)できませんが、テキストをサクサク編集するだけなので動作も軽いし手順も簡単だし、学会発表のような場面、とくに固定の予稿集があるときなんかは最適だと思います。

しかもこのMarp!!なんとPDF出力だけでなく、パワポ形式でも出力できるんです!!ざ〜っとMarpでスライドを作った後、凝りたい部分やパワポで使いたい機能がある人は(スライドショーのノート機能とか)、そちらに作業をうつすこともできます。(試しにやってみたんですが、とても綺麗に出力されました。)

Marpを用いるためには、「Visual Studio Code」というソフトをインストールして、「Marp for VS Code」という拡張機能を導入する必要があります。詳しくは以下の記事などを参照させていただきました。

ただし!!

言語学系のスライド作成でMarkdown記法を使う問題点が1つあって、それはリスト番号がスライドごとにリセットされること、(1)(2)…という言語学で一般的な形式で番号を振る機能がないので、そのままでは例文を手打ちする必要がある(=インデントがついていないので見た目が美しくない)んです。

でも、MarpではHTML+CSSを使うこともできるので、この点はフォロワーさんの力も借りてHTMLを用いて例文用のテンプレートを作りました。これで例文はかなり見やすい形になったのではないかと思います。(後で載せるテンプレは弊学がHTMLなどをいじって作ったものですが、うまく働かなかったなどの責任は負えないので悪しからず。もともとこういうの得意なタイプの人間ではないので、質問も答えられない可能性が高いです。)

テンプレートはこちら。形式なので、コピーして貼り付けてください。

「Visual Studio Code」というソフトをインストールして、「Marp for VS Code」という拡張機能が導入できたら、ぜひ試しに弊学のテンプレートをコピペしてください。で、設定のところからHTMLを有効にして(大切!)、本文部分にテキストをベターっと貼り付けて、---(Markdownでスライド区切りを示す記号)を適当なところに入れてみてください。あとは*(Markdownで箇条書きを示す記号)で本文を整えて、例文を整えたら、ほら〜〜〜いい感じのスライドのできあがり〜(だといいな〜)

ど素人が四苦八苦してつくったものなので、いろいろ変なところあるけど見逃してね…。ご利用は自己責任でよろしくお願いします。改変自由です。名前も入れなくていいです。言語学徒の発表スライド作成が少しでも楽になりますように。ではまた。

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