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「哲学(神)と国家の独立」伊藤貫氏

十年間ほど伊藤貫氏の講演や論文等に傾注する中、
彼の愛国心から迸り出る訴え、日本の我々に一番訴えたい事は何だろうか?
と考えてみました。
それは、おそらく「哲学(神)と国家の独立」ではないかと思います。
一部ですが、纏めました。
(参考:表現者クライテリオン 伊藤貫氏の論文や講演ほか)

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プラトン、ソクラテス、アリストテレス、アインシュタイン、デカルトらは、

論理的に深めてゆくと、宗教の枠を超えた根源的な意味で

永遠普遍の崇高なる神の存在、その価値を認める。

神の真意を人間は悟り、目指さなければいけない。

ところが

この神を除外し、人間中心主義(我欲)となった人間達が、植民地主義などに走ってしまった。

人間、或いは国家にとって、最も重要な事は哲学と宗教です。
それは何故か?

人間には生きる上で重要な2つのMがある。

MEANINGと、MISSIONです。

(1)MEANING  私の存在の意味は何か?

(2)MISSION   私の存在意義を達成する使命感

この答えを人間に与えてくれるのは哲学、或いは宗教だけであるからです。

私達は我欲的な邪悪さの影響を一切受け入れない『真の独立』を果たした

質の高い価値規範を維持しなければならない。また
そうした徳のある生活を営む国づくりが重要である。

目に見える経済規模軍事規模は、良き国造りとは本質的には関係ない。

外国に30年以上住んでいる僕が『日本の最大の弱点』だと思うのは

『哲学的』な思考の欠如。哲学的議論(=本質的価値を論じる)を

この77年間(或いは110年間)、殆どしてこなかった事。

「生きる意味は何か?!人間にとって最も重要な価値は何か?

人間は如何なる価値を実現する為に生きているのか?」

生きる意味が解ってこそ、初めて価値判断を実現する為にどうするかの議論が出来る。

これが解って初めて、生きている事の使命感や任務が解る。

戦後の日本人は「生きる意味」が自分自身でハッキリ定義できない。

よって、自分は何の為に生まれたのか!という使命が分からない。

この「生きる意味」「使命」についての“答え”は、

哲学や宗教からしか得られない。

社会科学をいくら勉強しても駄目なのです。


ところが愚かな事に、日本の学校教育は、

「宗教なんかは教えてはいけない」としている。

「宗教なんかを持ち出す人は、教育レベルの低い人、時代遅れの人に決まっている」と考えている。

戦後の日本社会は

「我々は合理的で理性的な人間なんだ。だから効率的な科学的な計算によって

『得か損か?』という事を判断でき
それが人間の生きる意味になるんだ」

と思っているのです。
これは恐ろしいことです。

損得勘定ばかりをしても、人間の生きる意味や価値・責任について
答えは永遠に得られない。

僕の大学時代の頭脳明晰な親友が東大経済学で博士号をとり、イェール大学でも博士号をとった、その優秀な奴は知的には抜群の能力を示している割に

人間の生きる意味や人間の価値についての議論が全く出来ない(能力がない)のです。

これは恐ろしい事です。

「損得」や「合理的か否か」については秀でた論文を書ける彼に

「では、人間が生きる意味は何だ?」

と質問しても答えられない。


そういう「哲学的疑問」から逃げている人間が

「損か得か」「合理的か否か」「効率的で生産性が上がる」しか論じられず、

それが人間の幸福に繋がると思い込んでいる。

しかし、それは絶対にあり得ない。

彼に「幸福とは何か?」と問うと「満足感だ」と答える。

しかし世の中にはゲスな目的を達成して満足感を抱く奴もいれば、

気高い価値判断を追窮&実行して得る満足感とは『価値』が違う。

我々が良き国造りをするには崇高な哲学を持った国民が一丸となり
『真の独立(我欲な人間中心主義の影響を受けない)』を守らねばならない。
哲学がないからアメリカという我欲主義勢力に蹂躙される。
それでは崇高な理想は維持できない。

そんな国に隷属するくらいなら、
全員戦って、死んだ方がよい。

 ↑
独立を守る目的:
崇高なる価値規範、神意にそった徳のある生活を貫く事。

この、人間にとって最も重要な国家のカタチを貫けず、
我欲主義勢力に蹂躙され、隷属、属国になるくらいなら

全員が戦って死ぬ方がよい!


■日本は、77年前に敗戦したからといって、米軍をいまだに進駐させている。

どう見ても、外務省、財務省、自衛隊には真の独立心は皆無。

→アメリカに依存し、くっ付いていれば良い。

 アメリカの我欲な株主資本主義を押し付けられても、受け入れてしまう。

 ただ追従し、国民の生活をドンドン苦しめている→国民の精神は荒む。

 重光葵と、石橋湛山以外の政治家は、米軍(占領軍)を追い出し、独立するという『当たり前』を実行する意思が皆無。

人間にとって最も大切な事は、高い価値判断を実践し、徳のある生活をする事。

この努力を、戦後の日本(=アメリカの属国)はしない。

全てアメリカに隷属し、アメリカの(資源強奪、金融支配を目的とした)戦争や、国際金融資本の経済政策に追従!するだけの生活をしてきた。

民主主義…人気取りをする政治は腐敗する


国家の在り方として最も重要な事は

目に見えるー軍事力・領土・経済規模よりも

目に見えない価値…神意にそった徳のある、精神性、崇高な生活を営む事。

        ↑

戦後の日本は、この努力は皆無。

ただアメリカの我欲主義的価値観に従属してきた。

真の独立国家となるべきだ!!!
伊藤貫氏のまとめ(一部)は、以上。
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モデル都市(国家の金型づくり)では、哲学的信念を持った若い世代で
家庭を築き、国家の金型を建設中です。
ご関心のある方はご研究ください。


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