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「己を知りうる者は賢者なり」 #TTT1003感想

久々の #TTT 参戦でした。ネット環境が不安定なままの参戦でしたが、まぁなんとか規定時間は聞けたのでOKとしましょう。(延長線は断念。)

こんなの期待が高まるに決まってます。


参加させていただいて、思いました。

表題の

「己を知りうる者は賢者なり」

自己を知る者こそ賢い。英国の詩人G=チョーサーの処世訓。

引用:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%B7%B1%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%86%E3%82%8B%E8%80%85%E3%81%AF%E8%B3%A2%E8%80%85%E3%81%AA%E3%82%8A/

一言でいうと、僕はこんなイメージでした。

相手を知るための問診。

でも、自分ができることを理解してこそ、本当に相手のことを知ることができるのだな、と。


※今回はわかりやすく問診という言葉を使っていました。予診という言葉のほうが良いとか、医療面接のほうが良いという方もいらっしゃるかもしれませんが、このnoteでも、あえてそこはわかりやすさで「問診」という表現を使わせていただきます。

今回の流れ

今回は問診について、鎌形先生が、自身が普段行っている問診の流れについて解説してくださいました。これは、意外と無いコンテンツ。

他の人がどうやって問診しているか、聞いたことありますか?

僕は無いです。

一緒に働いたことのある人だったら問診見ていますが、他の職場の人の問診を見ることなんて、まずあることじゃない。

そんな中、知識量が半端じゃない鎌形先生の問診回だったので参戦。


冒頭から

冒頭から、当然といえば当然の話しからスタートしました。環境整備のお話ですね。患者さんを出迎える際の注意点、このあたりから話がスタートしたのですが…


細かい。


全く悪い意味ではなく、そこまで細部まで環境整備をしてから問診をするものなのかと、感じました。ここまで徹底的に当然、考えなければならない事を考えて実行している人はほとんどいないと思いました。

元に、参加者や他のモデレーターの先生方も

「明日から変えよう」

とか

「それは気づかなかった」

という感想が多かったです。僕だって、やってないというか、実行できていないことだらけです。気づいていない点も多かったですし…


実際の問診の流れ

問診の流れの説明は、鎌形先生が実際の患者さんに行った問診内容を、テキストベースでスライドに記入したものを見ながら説明をしてくださいました。

問診中の言葉を一字一句、ほぼそのままスライドになっていました。


見ていて思ったのが、

探偵

だな、と。

もう、流れはある程度決まっているのですが、それはテンプレートではなく、必要な内容を聞くためのルールなんですが、その辺はセミナーに参加した人はメチャクチャわかりやすかったと思います。

ここで、鎌形先生が問診している時に意識していたことは

必要な情報をいかに引き出すか


です。

1つの症状に対して、推測しながら、症状をある程度絞っていきます。


ここで重要になってくるのが


何が想定されるかを、どれだけイメージできているか

です。

実際に色んな情報を聞き出したところで、結局何なのか?が理解できていないと、ただ聞いただけになってしまいます。

聞き出しただけで、それが何なのか?が理解できていなければ、その問診の意味が全くありません。

今回は問診でどんな情報を、いかにに引き出すか、がテーマになっていましたが、最終的に僕が思ったのは

解剖学・生理学・病理学・一般臨床の理解

ですね。(ってか、もう全部だけど…)これは最低限の必須項目だと言うことを改めて認識させられた回でした。

セラピストの役割って、病気を治すことではない。まぁ、結果的に治るんであればそれに越したことはないですが…でも、病気はやはり病院で見てもらわなければならない。

そういった危険性があるものに関して、どれだけセラピストは気づいて、患者さんに気づかせてあげて、病院への受診を促せるか。ココは非常に重要。

接骨院・整骨院・鍼灸院・治療院などでは、病気であっても気づかないで来院される方はメチャクチャ多いハズ。

そこで、早く異変に気づいてアドバイスしてあげることができるか、でその人の人生も変わってくる。

このあたりは、外傷メインでやっている院よりも、慢性的な症状を扱う自費院は本当に気をつけなければならないと思う。


もちろん、病的なことが無くても、体の異常を訴える人は多い。そういった方に対する問診や、施術が提供できるのは必須ですが

やはり、医療に少しでも触れる業界にいる以上は、最低限の知識レベルは必要。そのための国家試験ですよね。

国家試験は、最低限のラインを超えたっていうだけなので、そこからどれだけ勉強できるか、継続して行えているのか、を再確認したほうが良い。


正直、2症例目については僕は初めて聞いた名前の症状だったし、そういう稀なケースでの受診をされる方も、少なからず居るということを認知できたのは大きかった。


問診で信頼関係を作る

結局、問診では症状や原因を探るだけではなく、信頼関係構築が最重要だということ。信頼関係ができなければ、患者さんはすべてを話さないでしょうし、何を話して良いかもわかりません。

今日、初めてあった人に、全てをさらけ出す人なんて、まずいませんからね。

そのあたりを上手く、患者さんに理解、納得してもらった上で施術に入ることができ、その後の将来をイメージしてもらえれば、その患者さんの行動も変わってくるでしょう。

僕らは結局、セラピストですが、仕事として見ているのは「人」です。症状を相手にしているのではなく、人を相手にしている。

痛み

を消すことがゴールと考えると、痛みが取れたら終了。

そしてまた、痛めたら来院する。

これって、幸せな状況でしょうか?

このあたりのメッセージを強く感じました。


変なセラピスト

結構、あるあるなのですが

「患者さんがすぐ良くなっちゃうから来なくなるんだよねー」

とか

「そんなに治し過ぎたら患者さん来なくなるだろ!」

という意見は驚きですが未だによく聞く話です。


というか、本当にすぐに治せるんならすごい話ですが、そんなに簡単に症状が治っているんだったらその人は神でしょうし、症状の再発が怒らないのであれば奇跡と言ってもいいでしょう。

そんなに簡単に人は変わらないです。

だからこそ、過去、現在、未来を考える問診を、わかりやすくイメージさせてくれた今回の#TTT1003は、参加したセラピストの先生方の意識がガラッと変わったに違いないでしょう。

今回の講義はもう、鎌形先生は二度とやらないそうです。

(やってよ。)

だから、参加した先生方は教えてもらったことを実行して、周囲に広めましょう。

(いや、でもまたやってよ)

教えてもらったことをすぐに実行している先生もすでにいらっしゃいます。それを続けることが大事ですが、人間、忘れる生き物です。だから、1年とは言いませんが、3年に1回ぐらいは


鎌形先生、またやってよ。


以上、

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