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これでいいのだ。いいのか?まぁいっか。

あれこれ読みたいので、じっくりとか、何回も読む本は少ない。当然、忘れる。
何年か前に読んだことは覚えていても、内容が出てこない本がたくさんある。「逆ソクラテス」もそんな一冊だ。

https://lp.shueisha.co.jp/gyakusocrates/

今回、オーディブルにあったので聴いてみた。
聴いてみると思い出す。大まかには思い出せても、細かい所は忘れているので新鮮に楽しむことができた。

表題作の「逆ソクラテス」では、思い込みや決めつけをぶち壊す試みが描かれている。

「僕は、そうは思わない。」

これがパワーワードとして登場する。

ちなみに、わたしがやっているビリーフリセットカウンセリングでも
「それは本当ですか?」
というパワーワードがある。
信じ切っている「ビリーフ(思い込み)」に、それって本当?本当に本当?と揺さぶりをかけることが狙いだ。

呪い解除の構造としては同じだ。
そして結構この言葉は有効だと思う。

ただ、ね、これってやっぱりパワーワードなのだ。ゴリゴリの思い込み、先入観があるからこその逆振りなのだ。その思い込みが頑固で強力であればあるほど、ガツンとひびを入れるとか逆方向に振り切るってことが必要になることもある。でも、それはプロセスであって、ひっくり返すことが最終目的ではない。

何かいっつも、「違うな」「そうは思わない」ってばっかりで、建設的な批判ではなくてひねくれ者、全否定なのではないかと揺らぐ。確かに、最近「やだやだ病」を発病していて、「でもでもだって」と否定ばかりになっている。他人を否定しているようで、実は自分のことを否定している。これが最近顕著で恥ずかしい。

健全に疑うことと全否定が紙一重だなんておそろしい。

しかし、ここでひとつ思い出そう。
逆振りはあくまでもプロセスなのだ。
白黒つけることではなく、白だけじゃなくて黒もあることを思い出させた上で、どっちもあるよね~、どちらでもいいよね~と寛容になる、緩む、許すことが着地だ。

だから、やだやだ思っちゃうのも、嫌いだーって壁を作ってしまうのも、そう思っちゃう自分がいるんだなー、今そう思ってるんだね、そっかぁ、以上みたいなところでいいのだ。
今日のところは、これでいいのだ、

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