【宝石】似ていない兄弟
今まで、
「同じコランダムという種の中で赤はルビー、それ以外はサファイア」
「ベリルという種には、ミディアムグリーン以上のエメラルド、水色~青のアクアマリン、ピンクのモルガナイト、赤のビクスバイトがある」
などが出てきました。まあ色違いと言えましょう。
この2石も同じ種だって、想像つきますか?
アンダルサイト
スペインのアンダルシアで最初に発見されたことに由来します。
和名は紅柱石。
強い多色性ゆえ、「貧乏人のアレキサンドライト」という失礼な誤称がありますが、アレキサンドライトの変色効果とはまた別のものです。
グリーン系とオレンジ系の両方の多色性が、肉眼で道具を使わなくても見えるというのは、鑑別の時にも特徴的です。
針状のルチルの結晶が入ることがあり、ウニみたいに見えます。
「あ、ウニ」「見せて見せて~」
なんて、実習中に他の人が取り組んでいた石を見せてもらったことも。
カイアストライト
アンダルサイトの変種で、写真では大きい方の石です。
結晶中の炭素質が十文字に交差したもの、ということになっていますが、似ても似つかないとはこのことですね。
外観で似ているのはトラピッチェぐらいしかないので、このようなわかりやすい石は試験には出ません……。
Tucsonで見かけて、すぐ買いました。もっと小さい石で良かったのですが、これでも(直径3cmぐらい)小さい方でした。
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