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サプリメントの事件で思い出したこと。
最初の会社でお世話になった大先輩が、血圧が下がるとかいうサプリメントが実は効果なしとわかって返金された、と怒っていたのです。

でも……血圧が下がると謳ってしまったら、それは薬でしょ?と思いましたし、太っていた先輩が食事に気をつけて運動すれば済んだのではないかと……。

内視鏡の予約を取ると、院内のサポートセンターで説明を受けて薬剤等を受け取ります。小腸カプセル内視鏡があった時は、鉄剤が関係するので
「鉄剤は5日前から止めて下さい」
と言われます。そして、サプリメントは2週間前から止めるようにと。

サプリごときで!?と思って聞くと、説明してくれた看護師さんは
「何が入っているからわからないので」
とバッサリ。医療の世界ではそういう位置づけなのだな、と理解しました。

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本当に何が入っているかわかりませんし、効くかどうかもわからないのですよね。化学の会社にいた時、食品や飼料に加える合成ビタミン類の取り扱いがありました。その部署の担当者が言うのです。

「ある成分が有名になると、聞いたこともない会社から問合せがあるんだよね。自社開発なんてしていないようなところ。でも、ウチみたいなメーカーから材料を色々買って、サプリを作る工場に発注すると、それらしい形になっちゃう。そういうもんだよ」

ちょうどその頃、健康診断か薬局の待ち時間に見ていたテレビ番組で
・材料に合わない方法で製造して、有効成分が台無しになっている可能性
・材料に使っていても大した量ではない
・錠剤/カプセルにする材料でアレルギーの可能性
などという事も知り、気をつけないとと思ったのでした。その番組で特に取り上げていたのが、いわゆるダイエットサプリでした。1袋数千円もするのに効果がないなんて。

生活習慣で起こる諸々には、やはり生活の改善なのでしょう。
整骨院に通っていた頃、太ったオバサマに院長先生(柔道整復師)が
「少し体重を落とさないと、そりゃ膝に負担もかかりますよ」
と言うと
「サプリでも飲めばいいの?」
と返していて、そこに居合わせた人も含めてシ~ンとしたことがありました。

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前述の鉄剤は、むずむず脚症候群の治療でした。ドーパミン系の薬で治まるのですが、調べていたら貯蔵鉄の不足も原因のことがあり、普段の血液検査では出てこないフェリチンと血清鉄を調べるとビンゴ!このままでは貧血まっしぐらということで、処方されました。

この時、鉄を謳うサプリを摂る気は全くありませんでした。鉄の量が違いますのでね。薬は胃腸に影響する可能性があるので、最初は3日に1錠でした。血液検査をしながら様子を見ていき、2日に1錠でもあまり数値が上がらず、胃腸は大丈夫だったので1日1錠になり、しばらく続けてようやく人並みになったので処方がなくなりました。

薬品だと血液検査を検査しつつこれだけ調整が必要なのに、サプリメントで必要量が摂れるわけないですよね。

以前は薬が嫌で仕方なかったのですが、最近は必要な分だけならと思うようになりました。鉄剤も、改善すれば処方がなくなりましたし。今はまだ思うように量も食べられないので、食品から摂り切れないようです。

昨年は健康診断の時にカルシウムが激減していたので、2か月ほどカルシウム錠剤を服用して様子を見ました。数値は戻ったので処方は中止、来月の検査では、飲まなくなったことでまた減っていないかを確認する予定です。


令和6年4月1日に、食品衛生基準行政は、厚生労働省から消費者庁に移管されたそうです。

消費者庁のページにあったサイト。

「○○に良い」という謳い文句は、売るためのものです。踊らされないような基礎知識を持って、手強い消費者になりたいものです。

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