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デジタル化を進め”面倒くさくない日本に”

こんにちは!宮沢です。

先日、河野太郎デジタル大臣が会見にて『紙の健康保険証の原則廃止』について述べていたニュースを見た方はいますでしょうか?

国を挙げて進んできている紙使用の廃止やDX化。
なぜ、急速に取り組みが始まってきているのか。

今回は、それらの狙いやメリットなどをお伝えしていきます。

DX化が遅れている日本

最近よく耳にすることが多い”DX”。実は世界的には広く一般的に使われている用語です。
スイスのIMDが2020年に行なった「世界デジタルランキング2020」では、日本は63カ国中27位でした。これは年々と順位を落としており、日本は諸外国と比較いしてデジタル化が遅れています。

そもそもDXとは

DXは、デジタルトランスフォーメーションの略で直訳すると『デジタル変革』という意味になります。
DXは本来、ビジネス領域に限った言葉ではなく、デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものに変革することを指す、より広義な意味をもっています。

ただし、DXが及ぼすのは単なる「変革」ではなく、デジタル技術による破壊的な変革を意味する「デジタル・ディスラプション」。すなわち、既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすものとされています。

DXのまとめ
・デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものに変革すること
・既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの

https://monstar-lab.com/dx/about/digital_transformation/

なぜ日本は遅れている?

前述した、「世界デジタル競争2020」で27位に位置する日本ですが
世界的にみてデジタル化が遅れている理由として以下4つの理由があります。

  • スキルを持った人材不足

  • 変化に対する対応力(イノベーションへの拒否)

  • 多額のコスト・労力を必要とする

  • 情報漏洩リスクへの懸念

今回、詳細については記載しませんが『デジタル化』への抵抗感が強いことが大きな要因となっています。

DX化のメリット

企業がDX化に取り組むメリットについて4点ご紹介します。

  1. 生産性・業務精度の向上

  2. 新たなビジネスの創出

  3. レガシーシステムを使い続けるリスクを回避できる

  4. BCP(事業継続計画)対策

ひとつずつ紐解いていきましょう。

生産性・業務精度の向上

デジタル技術やITソリューションを活用することで、従来の業務体系を見直し最適化することで、工数削減・作業効率化・正確性向上といった効果が期待できます。

また業務最適化によって空いたリソースを、より優先度や重要度が高い業務に活用することができるため企業の生産性を総合的に向上させることが可能です。

新たなビジネスの創出

生産性・業務精度の向上はDX化の目標ではありますが、ゴールではありません。
DX化が目指す本来の目標は、生産性向上の先にある新たなサービスやビジネスモデルの開発・新たな市場の開拓です。

DXを推進した企業の中には、自社製品に取り付けたセンサーや商品棚のカメラなどからさまざまな情報を取得し、新たな商品開発やプロモーションに活用しているケースもあります。
集めたデータをビックデータとして、2次利用することが重要となってきます。

レガシーシステム*を使い続けるリスクを回避できる

*レガシーシステムとは、、、
 過去の技術や仕組みで構築されいているシステム

日本企業独特の社内システムの複雑化とブラックボックス化が、「2025年の壁*」最大の要因と言われています。
従来の業務フローを見直し最適化することで、レガシーシステムからも脱却を図ることもDX推進の重要な目的です。

2025年の壁とは、日本企業特有の社内システムの複雑化やブラックボックス化が原因で、2025年以降に年間で最大12兆円もの経済損出の可能性があるという示唆のこと。

BCP(事業継続計画)対策

近年、新型コロナウイルスのみならず台風や大雨など自然災害による影響も重要視されています。
緊急事態において事業の継続や早期回復を可能にする「BCP」の立案が非常に重要となってきます。

医療DX化によるメリット

ここまで、一般的に企業がDX化に取り組むことでのメリットをお伝えしましたが、医療機関がDX化を進めることで特に利点となるポイントを以下に述べていきます。

  • 業務効率化の向上

  • 医療サービスの質向上

  • 患者様体験の向上

業務効率化の向上は、前述した内容と同様ですね。
特に医療介護領域では”人手不足”が問題となっています。少子高齢化に突入し働き手が少なるなるため、業務効率化は必要不可欠となってくるでしょう。

医療サービスの質向上

患者(利用者)に対する医療(介護)サービスの質向上には、EHRの実現が必要となってきます。
DX化の恩恵としてEHRが実現可能となってきます。

EHRについてはこちらの記事をご参照ください。

患者満足度の向上

冒頭に述べた、河野太郎デジタル大臣が発言した『紙の健康保険証の原則廃止』も患者満足度の向上の一つとなります。
大臣が述べた内容は、マイナンバーカードと『健康保険証』と『運転免許証』を一体化する取り組みです。
今まで複数の紙(カード)利用をしていたものを、カードの統一化をすることで”持ってくる手間”が減ります。
そういった、受診前後における手間が減るのは患者満足度の向上の大きな一手となります。


表題の『面倒くさくない日本にする」は、河野大臣が述べた言葉であり下記ニュース記事から抜擢しています。
是非、国の動向もとらえていただければと思います。


まとめ

まだ馴染みがない言葉ですが、DX化における恩恵は計り知れません。
今後、様々な企業が取り組みを始めていく中で流れに乗っていかなければ、事業存続も危うくなってく時代はすぐそこにあります。

今回でDX化のメリットを知って頂ければ嬉しいです。


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