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内なるぶつかりおじさん

最近、自分の嫌な部分に気づいた。

人が自分の進路を邪魔している状態が極端にイラッとしてしまう。飛行機が着陸してシートベルトサインの点灯が消えた後なんてもう最悪なので立ちすらしたくない。

観光地に行く機会がここ半年多くて何度か遭遇した。

大体の観光に来ている方は、ぼーっとして変なところで立ち止まってみたり、携帯でマップを見たりして次の観光場所を探したりしている。

「うんうん、楽しいよね、ここずっと見たくなるよね〜」と思える時もあるのだが、大抵は「こんなところで絶対止まるな歩け!」って思っている。

note初投稿なのにこんな事を書きたくなったのは、お昼間に高校生の男の子とぶつかってしまったから。
きっと修学旅行生の団体だった。肩にピンクとか黄緑とかのよくわからないスポーツブランドの派手なタオルを置いた少年で、多分クラスのおちゃらけ係の少しモテる感じの男の子だった。

エレベーターの前でかたまりで溜まっていたので、階段に行きたい私とは間が悪かった。階段とエレベーター前の混雑の間は私が細くなってやっと通れるサイズだったが、「通ります」と声かけをする前に、声かけをする指令を脳みそから出す前に、強行突破していた。


やっぱり自分が、駅でぶつかってくるおじさんとなんら変わりないような気がしてきた。

きっと高校生の時の私は、「邪魔になってるよ!!」とか真面目に言って、場の空気を悪くしたりして少し嫌われる係だっただろう。

実際に危なかったことがある。

中学生の時の修学旅行で、新幹線に乗っていた時「ちょっとウルセーな」と思ったので「静かにして」と言ってみた。思いのほか静まり返った車内から、「今言ったの誰?」と返事が返ってきたので、「これは誰かが言ったことにしよう」と一瞬で決めた。ださすぎる。


中学生の時だとしたら7年前。

7年で人は「正義委員長ぶり女」から「ぶつかりおじさん」に変わることができる。

ぶつかってしまった高校生の男の子ごめんなさい。派手なタオルを使い続ける華やかな人生になることを心より願っております。


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