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育児いろはカルタ~いろはにほへと~

い・・・犬と間違われる

熊耳の茶色いアウターを着せた息子を抱っこして公園にいたら、柴犬を連れた品の良さそうな初老の女性に「プードルかと思ったら赤ちゃんだった」とニコニコ言われる。改めて我が子の小ささを感じる。こんなに小さいのに、いつか私を抜かすんだろうな。信じられない。それからしばらく、「この服着せてたらこの前犬と間違われちゃってw」が、しばらく私の鉄板ネタとなる(まぁまぁ受ける)。


ろ・・・老人感

息子はもちろん赤ちゃんに他ならないのだが、時々謎の老人感を出してくる。抽象的な思考しか獲得していない(多分)赤ちゃんの表情と、達観して不動の心を獲得した老人のそれには共通するものがあるのかもしれない。一点を凝視しながら「アーーーー」としわがれた声で咆哮されると、いかがされましたかと馳せ参じて平伏する何かが見える気がする。オムツを開かれたとき、眉間にシワを寄せながら下から睨み付けてくる顔は、気難しいジジイのようだ。「なんだね君は。失敬じゃないのかね」とか今にも喋りだしそうだと思う。


は・・・歯

息子、歯が生えるのがやたら早い。寝返りハイハイは遅いのに、そんなとこだけ急がなくてもいいのに。毎日磨いてやるのが大変だし、何より噛まれると、痛い。マジで痛い。授乳中に噛まれた傷がズクズク痛むので、外科を受診するはめに。家で一人にするわけにいかないので、息子も同伴。「この子に咬まれたんです……」。証拠物件扱いの息子。


に・・・人間の世界にようこそ

離乳食を始めてしばらくたつ。オムツ替えのたびに、リンダキューブのホスピコで聞けるセリフを思い出す。セリフの詳細は息子に遠慮してここには書かないが(気になる方は    リンダキューブ    ホスピコ    離乳   とかで検索してください)、息子はもうこっちに来てしまったんだなと思う。そういえば、離乳食を進めるとき、米や野菜は割りと抵抗なくあげてたけど、白身魚を初めてあげるときは、少し思い切りがいった。生臭を食べたことない状態=穢れてない、みたいな感覚を、私も無意識のうちに持っていたんだと思う。今では魚も鳥もバクバク食べさせている。命に感謝。

ほ・・・保湿

風呂上がりの息子にせっせと保湿クリームを塗りたくるライフワーク。『赤ちゃんのお肌は保湿が命!』というのは割りと最近の考え方らしく、うちの母親にはこの習慣が奇異に映るのか「メンズエステ」とか言って茶化してくる。自分の顔面そっちのけで息子の尻やら何やらの保湿にいそしんでいたら、化粧水が切れたことに気づくのが遅れた。仕方なく赤ちゃん用保湿クリームを頬につけてみると、存外いい。そもそも女性用化粧品は、チェコのドコソコの泥で採れたナニソレを使ってますだの、オシャレ感を出したいのか知らないが、わざわざそんなとこからはるばる持ってこないとダメなんですかねとききたくなるような原料を使って無駄に高価になっている気がする。そういう私が今使ってるのは、酒粕化粧水。飲酒が出来ないことへの、せめてもの抵抗である。

へ・・・ヘソで呪術廻戦離脱

※注意※呪術廻戦三巻・四巻の
ネタバレがあります


巷で話題のコミック・呪術廻戦。なんとなく漂う冨樫感が好みで気になってたところ、電子書籍でまとまった試し読みが出たので読んでみた。確かにおもしろい。が、四巻で突然のリタイヤ。順平の話、しんどい。これは無理……。母子の悲惨な最期でかなりのダメージを受けたが、予想外の追加ダメージを与えてきたのが、順平のヘソ。改造されて服が脱げ、晒されたヘソに、順平がうちの子と同じくらいの頃に母親と過ごした日々を考えてしまい、胸が苦しくなりたまらずブラウザを閉じて、それ以降再開する気になれない。以前は、暗い話・救いのない話は平気、むしろ好きなくらいだったのに。子どもを持つとこんなところにも影響が出る。弱くなったんだ。


と・・・ドッグラン

子育て支援センターとは何かを説明するにあたって、「赤ちゃんのドッグラン」。これは許されるだろうか。言う相手を選ぶ比喩の話を以前したが、これもその一つ。そういえば先日、支援センターで一緒になったお母さんと、それぞれの我が子を向かい合わせに座らせる場面では、ファービーを連想してしまった。いちいち物議をかもしそうな例えしか思い付かない我が脳内が悩ましい。

……続く?

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