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推しの結婚についてもう一度考える俳優オタク

菅田将暉と小松菜奈が結婚した。
2021年11月15日の夕方、日本中で何人がネットニュースの画面を二度見しただろう。そのうちの一人が私だった。

前回記事も菅田くんの話だったから、この前置きだともはや菅田将暉オタクみたいだけど、ChokiChokiおしゃれキング時代から千葉雄大オタクの縹はなです。顔面がどちゃくそタイプな間宮祥太朗オタクでもあります。こんにちは。

すだななはいつか結婚するんだろうなーとなんとなく思っていた。しかしその日が想定していたよりもだいぶ早かった。
身近に菅田将暉オタクが居たり、自分も俳優オタクだったりという状況から、今年の大物カップルの結婚を振り返りつつ「推しの結婚」について今日はもう一度考えていきたい。

推しが結婚する、とは

以前、星野源さんと新垣結衣さんが結婚した時に収録した「推しの結婚」を考えた回がこちら。

「推しの結婚」って3次元以外に推しが居るオタクにも起こり得る。例えば大ヒットコンテンツの『鬼滅の刃』なんかは、推しが死んだ人も居れば推しが結婚した人も居ると思う(ちなみに私の推しは結婚した描写がある)
推しの幸せを祈るならば、推しが幸せの為に選んだ人生のターニングポイント「結婚」というものは喜ばしいイベントなんだけど、オタクにとっては複雑な感情を抱くイベントでもあると私は思っているんだけど、どうだろうか。
特に3次元、かつ同じ時代を生きて一緒に歳をとっていく推しが居るオタクにとって、現代社会が持つ結婚の意味を考えてしまうからこそ、推しの結婚はすぐに受け止めるには重いのだ。

私は推したちに対してのスタンスが「リアコ」「ガチ恋」と言われるようなファンではない。でも、推しが結婚して泣いてしまう人の気持ちってわからないでもない…と思ってしまう。

きゃー!おめでとう!!となるファン。
いやちょっと待って…一旦落ち着こう…となるファン。
もう無理…仕事できない…となるファン。
別にどれが正解とか不正解とか無いと思うんだよね。だってそれは個々人のそれぞれの感情だから。そして「無理」「泣く」って感情を持つ人全てが推しに対して恋愛感情を持っているのかと言われたらそれは違うんじゃないだろうか。
別に自分のものにしたいわけじゃないんだよ…推しはみんなの推しなんだよ…(同担拒否の人はまた違う感情を抱くと思うので、これはあくまでも私の論)

上の収録でも言っているんだけど、推しの結婚(熱愛報道も感情としては似ているかな)を耳にしたときのオタクの感情にどうか名前を付けて欲しい。
「今日は推しが結婚して〇〇なので早退させてください」
行動の是非はともかくとして、非オタクにも絶対伝わりやすいと思うんだけど。ただ私の語彙力ではいい言葉は思い浮かばない。

推しの人生の門出を、オタクはどう受け止めてどう言語化していけばいいんだろう。最近のビッグカップルの結婚ラッシュを受けて、報道を見るたびについ考え込んでしまう。

推しによる「結婚報告」を考える

今回菅田くんは結婚発表がちょうど月曜日だったこともあって、その日の深夜に生放送されるラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』の中で、自分の声で、言葉で、結婚報告をしていた。

いつものANNのテンションとは違うトーンで、真摯に丁寧に言葉を選んで、でも時折ふざけたりもしながら、時には声を震わせたりもしながら話す菅田くんの言葉を聞いて祝福の気持ちで心があたたかくなりつつも、私は考えていた。

これが推しだったら私は何を考えるんだろう、と。

星野源さんや有吉弘行さんなど、結婚された当事者がラジオ番組を持っていて、リスナー、ひいてはファンに対して自分の声で結婚報告をするという状況に今年は何度か遭遇した。それを聞いて様々な声を上げるファンの方たちの様子もTwitterなどで結構見かけた。

正直私は今回の菅田くんの結婚報告を聞いて「推しからこうやって言葉で聞けるならそれってすごく幸せかもしれない」という考えが真っ先に浮かんだ。菅田くんの言葉がすごくまっすぐに響いたからかもしれない。なんだか聴いていたときの気持ちを総合すると「嬉しかった」って感じだ。
ネット記事なんかに文章でまとめてあるものは沢山出ているだろうけど、これは是非菅田将暉の声で聴いて欲しい。この文章を書いている11/16現在radikoのタイムフリーで聴けるから冒頭10分だけでも聴いてきて。きっとこの気持ちわかるから。あと有楽町のあの場にバミりがあったっていう学びを得るから。

……私は菅田将暉オタクなのか???(混乱)

さておき。例えば千葉くんはwebラジオをやっている。

千葉くんがもしも結婚した時、生放送ではないとはいえ本人の声でファンに向けての言葉が聴けるのはここかな、とか即座に考えてしまったんだけど。ここで今回の菅田くんみたいに結婚報告をされたとして、私はどんな感情を抱くんだろう…と。

答えが出るわけなくねえ!!!???

いやもうそれはそうなった時だわ、としか思えなくなってしまったので考えるのをやめた。祝福の気持ちは絶対に持てるけど、あとは状況とかなんかこう色々あるし、と結局自分の推しに関して考えると歯切れが悪くなってしまう。だって相手とかめちゃくちゃ大事じゃない!?(唐突な本音)
完全に言葉にできないあの感情が出てしまっていて自分で笑ってしまうんだけど、仕方ないよなとも思う自分がいる。

これは結局、今の自分自身が推しの結婚に立ち会わないとどうなるかわからないんだろうな。

私の人生における「推しの結婚」

前段で「今の自分自身が」と言ったのにはちょっと理由がある。私にもかなり昔だけど、推しが結婚した経験があるからだ。

1人目はL'Arc~en~Cielのボーカル、hydeさん。
私の人生最長期間(ゆうに人生の半分以上)を捧げている推し。いや、むしろ神。2000年にフリーアナウンサーの大石恵さんと結婚している。

もう21年も前のことなので私も子供だったし、報道を見て最初はぽかんとした記憶はある。でもそもそもhydeさんは大石恵さんの大ファンだったのはファンの中で周知の事実だったし、音楽番組『うたばん』の企画で「理想の女性」として名前を挙げて実際に会った時の映像もリアタイ含め何度も観ていたし、やっぱりそっかーhydeさんも普通の人間なのかーと納得した。

結婚後もあまり私生活を出さない人だし、奥様とパパラッチされている画像を目にしても「これが神の私生活か…」としか思わないし、むしろ1児のパパやってる神……とか思うとちょっとニヤニヤする。幸せであって欲しい。
何せ神ももう52だもの…嘘だろ…

2人目もミュージシャンだけど、椎名林檎さん。
デビュー以来追いかけ続けている、私にとって多分初めての同性の推し。彼女の場合は結婚報告ではなくて妊娠報告だった。

「この度、私の腹は新しい生命を授って居ります」

この文面を見た時の衝撃たるや。妊娠報告の時の「臨時ニウス」多分ググればすぐに出てくると思うんだけど、彼女の通常運転と言えば通常運転過ぎるその文面やテンションと、お相手の情報(サポートメンバーとしてファンにはおなじみのギタリスト弥吉淳二さん、その後離婚されている)に頭が混乱したのを覚えている。いや椎名林檎わけわかんない、好き。ってなった。私もだいぶ頭がおかしい。

何が衝撃だったかって、この2人の推しの結婚は同じ年(2000年)だったということ。椎名林檎さんは事後報告だったから実際には2001年に知ったんだけど、そんなに畳みかけてくる!?と思ったのは事実。

多感な年頃の私には大いに刺激が強かった。話が逸れるけど、同じ2000年に初めて生身の推しを亡くす経験もした。それを乗り越えてきた私はもしかしたら何も怖くないのかもしれないし、この調子で現2大推しの結婚があったとしても乗り越えられるかもしれ……な……自信ない………

素直に推しの結婚を受け止めるには、もしかしたら私は歳を食いすぎてしまったのか?

推しの結婚を覚悟するオタク

3次元の推しを持っていると「推しの結婚」に直面する可能性は高い。私の推したちは現在32歳(千葉くん)と28歳(間宮くん)ということもあり、これから結婚することなんて大いに考えられる。
なんなら間宮くんなんて菅田くんと同じ93年世代だから、この世代がこの後ワッと結婚していく様子は想像に易い。

別に結婚が人生最大の幸せではないし皆が通過すべきイベントだなんて思ってない。でもその幸せを推しが選ぶかもしれないという可能性は考えておく必要がある。
(これは完全に私が自分自身の人生その他から感じてる事だから推しを含め誰にも強制してはいけないし、これ言っちゃうと今回の話が根幹から揺らぐから置いておくべきかと思ったけど念の為ね)

なんか千葉くんは全く匂わせずにいつの間にか当たり前のように結婚しそうだし、間宮くんはある日突然本当に唐突に結婚しそう。推しに対する偏見。

そんな日が来た時、推しを祝福できる自分で居たい。どんな時も思うけど、推しに恥じない自分で居たい。推しの目に触れないにせよ、恥ずかしくないオタクでありたいものです。

推しよ、幸せであれ。
いつか赤飯を炊くかもしれないその日を、私は密かに覚悟して生きていくよ。


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