呂律が回らない
こんにちは。
関西に逗留中です。ちょっと発見がありましたので、メモを。
場末の酒場で深酒しますと、呂律が回らなくなります。意思した通りの言葉を吐いているつもりでも、傍観者からすると、滑稽に映るものです。
呂律が回らない・・・。
京都大原の三千院付近で、『呂律』の語源を知りました。
大原には三千院を挟んで二つの小さな川、呂川と律川です。
二つの川は声明の呂『呂旋法』と律『律旋法』に因んで呂川「りょせん」、律川「りつせん」と呼ばれています。
「呂」と「律」は雅楽などに残る大陸から伝わった音階で、呂と律の調子をうまく使い分けられないと不穏な音になってしまいます。よって、言葉が縺れることを、『呂律が回らない』と言われるそうです。
なるほど〜。
三千院の秋
花子出版 倉岡
文豪方の残された名著を汚さぬよう精進します。