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バンドマン

私は、
バンドマンだった
今、通勤途中の電車の中
突然思い出した

対バンしてたバンドの音源
(ライブハウスで共演する事を対バンと言う)
(楽曲の事を音源って言ってたら、
その人はおそらくバンドマンに違いない)


それはそれは
ゴリゴリに音楽をしてた

4年そこらだったけど
天国みたいなところにも"いった"し、
地獄みたいなところにも"いた"

命を削って、
やっていた

終盤は
宇宙人見たり、
生きてる人と一緒に
多分、生きていない人も見えたり
働いてはいたけど
それはそれはそれは
大変な状況だった

(もちろん私は
お酒飲み過ぎたり、何かの中毒だったり
そういった類いの症状は無かった)

(至ってシラフの状態で
壮大な世界の真実を知った様に思う)

色々と
本当に突き詰めると
この世では生きていけないんだと知って
ほぼ瀕死になりながら
バンドマン生活から身を引いた


今思うと
あの時、身を引いた私は
かなり生命力が強いなと思った、、、

瀕死状態の
低い体温の奥で
未来を見つめる
小さな私が居たんだと思う



終盤だけ
ピックアップすると
なんか、
なんでやってたのって感じだけど


私は歌う事が好きだったなぁって
そんな事を
今日は思い出したのだ
バンドマンというか
歌う事が好きマンだった


ちなみに私は
リハーサルの時間が好きだ

対バンのリハーサルを観たり聞いたりして

"あぁ、この曲、今日やるんだ。嬉しいなぁ"
とか
"この曲良い曲だなぁ、全編聴きたいなぁ"
とか
楽屋の中でバンドの物販準備してる時に
こっそり思うのが好きだった

あと、
本番前の時間も好きだった

徐々にメンバーが
楽屋に移動してきて
各々いそいそ準備してるのを見たりとか

お客さんが来てくれてるのを感じて
なんとなく
この辺りにいるかなぁとか
楽屋から感じるのが
好きだった



楽しかった事を
たくさん思い出した




その人自身の人生の選択に
"間違い"なんてないけどさ

私は、
生きていた方が良いと思うよ!

もし瀕死になれた事があったら
それは
めちゃくちゃ
ラッキーな人生だと思う

次のフィールドで
唯一無二の、ネタになるよ!

Hana




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