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日銀の利上げ判断を横目で見ながら、駆除人(原液)六巻が発売したぞー!

 2024年8月。日銀の政策金利を従来の0-0.1%程度から0.25%程度に引き上げたことをきっかけに、大暴落中の日本経済を尻目に、駆除人(原液)七巻が発売した。

 経済は売り買いしかない単純な相場であるにもかかわらず、複雑な情勢が絡み合って、ここまで先延ばしにしていた利上げ判断をようやくしたと自分は見ているが、世間的には定年後2000万円問題やNISAなどでコツコツと積み上げてきた外貨積み立てが一気に暴落して意気消沈している人も多いだろう。

 世の中は単純に出来ているが、複雑に動くものだ。ここ数日は財務省と日本の投資家が海外投機家とバチバチにやり合っているのを見ていたが、日本国民の慌てなさぶりを見て勝敗は決してしまったと思っている。

 そんな自由資本主義も民主主義によって支えられている。

 今回発売した駆除人(原液)七巻は、民主主義国ってどうやって成り立っていくのか、シェールガスって本当に安全なんだっけ、カリスマやインフルエンサーの話ってどれくらい信用してついていけばいいのか、など現代でも考える問題をふんだんに盛り込んだ内容になっている。特に日本の立ち位置も含め、わかりやすいと思っていたのだが、前に発売した当時はよくわかっていない読者も多かったようだ。

 そんなことよりも主人公たちコムロカンパニーが活躍する駆除業の方が面白いかもしれない。南半球帰りで北半球ではほとんどチート状態と化したコムロカンパニー一行だが、『駆除人』という話はチート能力ではどうにも解決できない問題だらけが降りかかってくるようになっている。
 そもそもその場所に住む人々がいるのだからチート能力があれば解決できる問題の方が少ないだろう。

 表紙は、家族の話が少ない『駆除人』の中では、ちゃんと家族になった夫婦を描いた。

 ぜひとも今年は都知事選もあったし、米国の大統領選もあるので一読のほどをお願いします!


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