告白
10代で死ぬと思ってた。10代で何かを成し遂げて才能の急逝を惜しまれたかった。
演劇を辞めた。どうしようもないくらいに好きだった男の事を思い出す回数は減ったのに、舞台に立つ事にはどうしようもないくらい恋焦がれていた。その事実に陶酔する。何かに依存していられないと生きていられないね。
演劇を辞めた。あの日、僕は自殺した。舞台で他者を演じる事で得られる賞賛、ぼくを評価しているようで仮のぼくばかりが褒め称えられる。あの気持ち悪さが心地よかった。満たされていた。
でもね僕は、一度死んだ僕も愛しているんだ。あの日々は確かに今に繋がっているし、それ故に愛される孤独。まだ偽物かなあ? 好き? 愛してる? うん、愛してる。きみしか要らない。それしか欲しくない、顔面なんて本当はどうでも良いよね、もっとちゃんと知って。本当に思想強いねとか、そういう言葉。正常で在れないぼくを抱き締めて、あぁそれでやっと君のこと信じられる。ぼくが異常で良かったね、ずっと見誤っているよ。そのまま騙されていて、自分を削りながら愛していくから、君はちゃんとぼくのものだよ。行き着く先はきっと美しい花園、にしてみせる、ずっと縛られていてね。これがぼくの愛の告白です。
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