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恋愛観を変えた作品を語ろう ─アニメ編─

もちょ  おハナ、ちょっと「恋愛観」についてだべりたいのだけれど、いいかな🤔?

おハナ おっ👀! いいね!

もちょ  最近、ものづくりが再燃しててさ。
小説をちょっとばかし書いてるのね。
で、改めて触れてこなかった作品を見たり読んだりしてるのだけれど……。

恋愛観って、百人百様なんだなと噛みしめたわ🤔
たとえば、「恋愛至上主義な作品」を読むと、「おお、自分からは出てこないな……」と感じるのね。

そんなわけで、今日は「自分の恋愛観を変えた作品 〜アニメ編〜」をだべりたい!

ハナ   えっ! もちょさんが小説!すでに気になる🫣
完成したら読みたい!!

恋愛観は、たしかにだね!
小さい頃好きだったアニメを見返すと、今の自分に通じることとかあったりする。だべろー!

もちょ  ありがとう〜!
今年の秋口を目標に刷り終わる予定(!)だから、まぁ気長に待っててちょ✋



ハナ
いろいろクエスチョニング!勉強中のデミロマンティック。


もちょ
アセクシャルアロマンティック。男か女か、日によって変わりがち。


幼少期、どんなアニメ見てた?


もちょ  じゃあ早速持ち寄ろう! アニメ作品ね😉
自分は『美少女戦士セーラームーン』かな。

ハナ  おぉーっ!王道🌝
でも、セーラームーンは十人十色の見方があるイメージ!

私は『カードキャプターさくら』かな〜。人生のバイブル👼

もちょ カーキャプね〜🪄!
同級生にも好きな人多かったなぁ💭
考えてみるとこの世代の女性陣って、カーキャプかセラムン、どっちか通ってる気がするね。

ハナ   そうだね〜! 私は親がビデオに撮ってくれてた!
おそらく、私が初めてみた時のテレビへの食いつきがすごかったんじゃなかろうか😂

もちょ 待って、ビデオって響きが懐かしすぎてダメージ来てるww
それ自分もかも! グッズへの食いつきがすごかったと聞いてる笑

ハナ  「 「 「 V H S 」 」 」



もちょ's バイブル 『美少女戦士セーラームーン』


🌝 あらすじ 🌝
月野うさぎは、ドジで泣き虫、勉強苦手、運動ダメの女の子。でも、元気の良さと立ち直りの早さは天下一品で、食べることと寝ることが大好きです。
そんなごくごくフツーの女の子・うさぎの運命が、ある日、額に三日月のアザのある、人間の言葉を話す黒猫・ルナと出会った時から、ガラリと一変してしまいます。
月からの使者というルナによれば、うさぎは選ばれたセーラー戦士で、悪い敵をやっつけるのが使命なのだそうです。(中略)突然のことで訳の判らないうさぎでしたが、素敵な変身ブローチや変装ペンをもらって、すっかりルンルン気分です。(中略)頼りないセーラ一戦士・うさぎは、果たして地球を守り通すことが出来るのでしょうか…?

東映アニメーション作品ラインナップより

ハナ  もちょさんは、セーラームーンがどう恋愛観に影響したの

もちょ そうだなぁ。大きく言うと2つほど。

1つは、有名どころだけれど、はるかとみちる。
女性同士の恋愛ってアリなんだなーと子どもながらに思った記憶がある。

ただ「かっこいい女性」と「かわいい女性」の組み合わせだから、今みたいな多様性はないね……(時代かな、、)

海王みちる(左)と、天王寺はるか(右)

ハナ  はるかとみちる沼にハマってる人、多いだろうなぁ😂
うさぎたちと比べるとオトナな感じで、その雰囲気も込みでよい……。

「オトナになったらこんな恋もしちゃうのカナ!?」
みたいな!?!?キャッキャッ

もちょ そうそう🤭
「え、これやっちゃっていいの?」みたいな、オトナな要素もあったよね!!
ちゃんと女性らしさも描かれてて、マジ絶妙なバランスや。

そういう意味では、スターライツも衝撃だった。
アニメだと男性に変身してるセーラー戦士たちなんだけれど、原作版だと男装してる設定なんだ。

スターライツ(大気光、星野光、夜天光)

ハナ  スターライツは、確かに衝撃だった。
私たちの「ふつう」を、スターライツがつくってくれたのは幸運だった…………(しみじみ)

もちょ めちゃ素敵な言い方〜😂
小さい頃に、常識を広げてくれる体験するのってかなり大事だよね。
ありがてぇ。

ハナ  セーラームーンは、とにかく性や命、愛のあり方が多様だよね。

言葉にして思ったけれど、どれも「カタチのないもの」ばかり……。
なんだか、先生の強いメッセージを感じるなぁ😭

もちょ 「 カタチのないもの」だからこそ、「みんな同じ」って思っちゃうのかもね……🤔
ハナもちょnoteで伝えたいテーマや。

ほんで2つめは、フィッシュ・アイ!
これまた衝撃だったんだ。

フィッシュ・アイ。とてもかわいい。

まさかの石田彰さん演じる、敵サイドの男の娘なんだけれど、まもちゃんにガチ恋しちゃうんだよね……😢
叶わないってわかっているのだけれどその姿が必死で、見てる側まで切なくなってくるのよ。

ハナ  フィッシュ・アイは、もちょさんに教えてもらって初めて知った!!!設定がすごい……。

フィッシュアイは、性自認は男の子👀?

もちょ  そう! 性自認は男の子だった……と思う!

ハナ  フィッシュアイは、敵だけれど憎めないね。
セーラームーンって「敵・味方」「男性・女性」「異性愛・同性愛」みたいな二元論をポジティブに壊してて最高だな……!🔥

もちょ そうなのよ!
この時代に二元論ぶち壊せるってすごいチャレンジングだよね🤔

あと、これが今でいうBLとの出会いだったと思う。
ただ、これをBLと呼びたくない気持ちが強いんだ。
フィッシュ・アイの話って、性を消費するための恋愛話じゃないからさ……。
(もちろんBL作品全てがそうではないよ!)

ハナ  うんうん。その気持ちわかる!人生で最初の「同性愛」っていう概念との出会いって、特別だよね!

その出会い方が、こういうクリエイティブで多様になっていると思うと、本当に拝みたい気持ち……🙏🙏
そして、自分がもし同性愛者だったら、こういう作品にすごく救われたと思う。

もちょ そうだよね🤔
たとえ異性愛者じゃなくても、言語化してくれることで気づけることも多いし。ほんとに世の中に出てる作品には感謝しかない😢🙏



ハナ's バイブル 『カードキャプターさくら』


🌸あらすじ🌸
木之本桜は、友枝小学校に通う小学4年生。父と兄との3人で暮らしている。ある日さくらは、父の書庫で不思議な本を発見する。その本に入っていたのはこの世に災いをもたらすという「クロウカード」! 世界に解き放たれてしまったクロウカードを回収するため、さくらは「カードキャプター」として奮闘することに…!

カードキャプターさくら公式サイトより

 もちょ 一旦、私の思い出はここまでにして、おハナのカーキャプについても聞きたい!
おハナの恋愛観には、カーキャプがどう影響したの👀?

おハナ  カーキャプにも、もちょさんが言っていたみたいに同性愛っぽい表現が入っているんだよね👀

もちょ そうなんだ!?

ハナ  例えば、主人公・さくらちゃんの親友の知世ちゃん。

知世ちゃん

ハナ  ただ、見ていた当初はそういう表現には気づかなくって。

大人になるまでに何度も見ていて、ある時「あ、知世ちゃんは友達以上の気持ちをさくらに抱いているんだな」って気づいたんだよね👀

もちょ うんうん。
ある程度の人生経験とか、文脈を読む力とかついてから読み直すと、作者さんの真意に気づくことってあるよね🤓

ハナ  もちょさんの言うとおりで、だんだんとそういう文脈が読めてきて、もっと作品が好きになったし、「あ、だからこの作品が好きだったんだ」って腑に落ちる感じもあった。

もちょ ちなみに、知世ちゃんのどんなシーンから「友達以上の気持ちの好き」だってことがわかるの🤔?

ハナ   話の中で、ちょこちょこ知世ちゃんがさくらを思っているセリフがあるんだよね。

たとえば、アニメではないのだけれど、原作のマンガにあるこのセリフ。

「わたしもさくらちゃんが大好きですわ。きっと、さくらちゃんとは違う意味の好きですけど」

『カードキャプターさくら』第2巻より

さくらは、はにゃーん(疎い)だし、話が進むにつれて異性で好きな人ができるから、叶わない恋でありながら、「さくらの幸せが自分の幸せ」とまで言って応援している姿が泣けてくる😭

アニメにも、さくらに対する知世ちゃんの特別な感情が感じられるシーンや表情が描かれているよ。

もちょ それだけでもう泣いた😭😭😭

ハナ  なかなか気づかなかったのは、「友愛」がベースにある描かれ方だったからかなぁ?

 後々自分はノンバイナリーでデミロマンティック的なところがあるなって気づいた時、「あっ!!」ってなったんだ😳

もちょ うんうん。
俗な恋愛観っていうよりも、もっと精神的で存在愛的な感じ?
こりゃ小さい頃読んでも、わからんわ😲(感動)

ハナ  「 「 「 存在愛 」 」 」それだ!
カーキャプの世界は、本当にやさしくて、みんなの存在が全肯定されているんだよね……。
だからキャラクター全員がすごくイキイキしてる……(じーん)

もちょ 本当にそういう作品っていいよね……。
全肯定されてこそ、のびのび動けるっていうかね。

だからこそ、そんな世界に触れてきたおハナも、存在全肯定できる人なんやなって🤭

おハナ えっえっえへえへ!なぜか私まで褒められちゃったずぇい!
でも、たしかに私の中の価値観にも影響してると思う🤭
そんな感じで、今まで育ってきたわけよ〜。

小学生の頃は、さくらと小狼みたいな恋愛に憧れたけれど、今は、どんな人とでも絆があれば恋に落ちるんじゃないかなって思う。

もちょ 「どんな人とでも、絆があれば恋に落ちる」か!
デミロマンティックのハナが言うから、すごく納得感がある。

ハナ  さくらの中にも、描かれないけれどその世界線がある気がしてる。
知世ちゃんとだって、素敵な関係を築けるだろうなー、っていう!

もちょ まさに、ハナの恋愛観を代弁してくれてる作品だね。
おハナのルーツがわかった気がしたよ🤭



作品はロールモデル。キャラはお守り。


ハナ  私の恋愛観における理想的な関係性(友愛・信頼がある上での恋愛というか……)がカーキャプには詰まっていて、知らない間に、いろいろな感覚・感性を育ててもらっていたんだなーって気づいたんだよね〜👀

もちょ 作品の中のキャラクターが「ロールモデル」になるのって、すごく有り難いよね😂🙏
自分も不定性Xジェンダーでアセクシャルだけれど、他の作品で似たような経験ある。

ハナ  本当そう!
キャラクターの存在がお守りみたいに感じられるよね。

マンガ・アニメだからこそ作れる理想郷みたいなものがあって、そこがあったから今の私たちがある……みたいな。
作家さんには感謝してもしきれん……😭🙏

もちょ お守りって表現いいね〜。
自分の中では、財布の中の写真って感じもあるかも(クサイ……)
なにかあるたびに見返して、ルーツを思い出して心強さを感じるものというか。

ちなみに、知世ちゃん以外にもいる?影響受けたキャラクター🤔
シーンとかでもいいなぁ。もっと聞いてみたい。

ハナ  もう全てに影響を受けてるから「これっ!」って選べないけれど……選ぶなら小狼(シャオラン)くんかなぁ。

小狼(シャオラン)くん

小狼くんは、途中から出てくるキャラで、最初はさくらを敵対視するライバル的存在なのだけれど、だんだんさくらを認めていって最後はさくらのことを好きになっていく
(ちなみに、さくらは終始「はにゃーん」なので結ばれるのにはとても時間がかかる、そこも愛しい)

ライバルっていうのは、クロウカードを集める存在としてもなのだけれど、最初は恋敵でもあるのが衝撃なのよ🫣

もちょ そうなの!?

ハナ  そう。転校してきてすぐ、高校生の雪兎さんに惚れちゃうのだけれど、さくらも雪兎さんが好きなんだよね。

もちょ えええ!!!

小狼(左)、月城雪兎(中)、さくら(右)

ハナ  んでんで、改めて見るとすごいなーって思うのが、小狼くんが同性である雪兎さんに好意をいだくことについて、全く違和感を感じたりしているシーンがないんだよね👀

もちょ すごいね。同性への憧れでもないのよね!? 驚き🫢!!

ハナ  本当そうなの〜😭尊

ネタバレしちゃうと、実は雪兎さんには強い魔力があって、さくらも小狼もその魔力に吸い寄せられていたっていう感じだったのだけれどね😂

それでも、きちんと「好き」っていう感情で描かれてた!
(知世ちゃんが、さくらに「恋のライバル登場ですわね〜オホホホホ」みたいなノリで面白いw)

もちょ なるほどね!
2人は「好き」って明言されてるけれど、現実世界だと「恋愛感情だと思い違いしてた」みたいなこともありそうだね。

ハナ   たしかに!!

もちょ まだ私が中学生の時、「特別な関係になりたい」っていう感情を「好き」だと思いこんでた時期があったな🤔
交際もしてたんだけれど、手が繋ぎたいわけでもないし、デートしたいわけでもないし、2人きりでいたいわけでもなかった。

今思い返すと、「バディ(相棒)」になりたかっただけで、恋愛感情ではなかったんだなぁと思う。

ハナ  うんうん。さくらも、話の中で雪兎さんに告白するのだけれど、雪兎さんは「お父さんが、大好きな気持ちと、僕を好きだと思ってくれる気持ち、凄く似ていない?」って優しく諭すんだよね。

歳が離れてるっていうのもあるかもだけれど、たしかに思い違いっていう見方もできそうな余白がある。

もちょ そのセリフ、大人になるとわかるなぁ〜。
子どもの頃だと、ハッキリ区別ついてない😂

ハナ  もちょさんのエピソードも、なんかわかるなー!
小さい頃あるある、なのかも👀

もちょ 共感してくれて嬉しすぎる。
読んでくれている人もわかるかな、この気持ち🥴(どういう顔?)

でもホント、知世ちゃんにも小狼くんにも共通するのは存在を肯定する愛情なんだね。

ハナ  そうだね。当たり前、っていうか、自然っていうか。
やっぱり「存在愛」だなーって。 

キャラが、物語の中で強い自己肯定感を持っていて、存在が脅かされない感じがあるというか……。
だから、どんな人を好きになっても素直に好意を示していて……じーん。

もちょ とてもいい!! 
愛情を抱くことへのリアリティある葛藤表現も好きなのだけれど、肯定感に根ざした愛の描写も素敵すぎる。
ていうか、現実そうでありたい。笑

ハナ  もちょさんも、セラムンがもちょさんの恋愛観に影響してるの?👀

もちょ  してる😉
恋愛から距離を置いてる子って本当に少ないから、誰がとかではないのだけれど……🤔

セラムンって、基本的に、全体が恋愛マシマシじゃない?

で、各キャラクターの多様な恋愛観を見ていくうちに、「ん? みんなが憧れてる状態を望んでない自分がいるぞ……?」と気づいたんだよね。
色んな形の恋愛がたくさん描かれてるからこそ、わかったんだと思う。

ハナ   あ、なるほどね〜🤔

セラムンには、もちょさんの恋愛観にぴったりはまるものはなかったかもだけれど、やっぱりそこで男女の恋愛だけしか描かれていなかったら、ちょっと辛かったかもだね。

もちょ  そうだね。 今見返すと、そこはありがたい🙏
「男女の恋愛が常識!」ってなってたら、辛かったと思うなぁ。
「恋愛感情自体ない」人がいるって発想がなくて、ハッキリわかったのはめっちゃ後だったし。

あと、オタク界隈にいたからか、「恋愛なんて要らないよね!」という強がりと見なされることもあってさ😮‍💨

ハナ  「恋人は二次元に……」的なね!?

ある程度自分のことがわかってくるまでは、たしかに「周りと比べて」自分を見つめるから、どういうところに自分がいるかって大事だね!

もちょ  そう! そうなんだよね〜。
偏った考えの中にとどまらない方がいいのは、子ども時代もそうだし、大人になってもそうだね。

ハナ  そういう意味では、小さい頃に見たアニメのキャラも、「自分はどういう人間か」を見つめる役割があった気がするなー!

もちょ こうやってみると、おハナが言うように「作品が常識を広げてくれた」幼少期だったねぇ。お互い🤔💡

ハナ   そうだね!
大人になってから見たアニメにも、もちろん影響力のあるものはあるけれど、やっぱり小さい頃見ていたアニメは、なんだか特別だなー💭

もちょ  今度は自分が子どもたちに届けなきゃなーと思う😎
小さいうちに多様な経験をしてもらいたいね😌

ハナ   ホントにね! もちょさんの新作に期待!!!!!

もちょ  え! 宣伝ありがとう😂笑
こちらも、ぼちぼち情報お知らせするので興味ある人はぜひに〜✋

ハナもちょでもまた違う作品紹介していこうね😉

ここまで読んでくれてありがとうございます!
🍊ご意見・ご感想など、みなさまからのコメントをお待ちしております🍊
(みんなの思い出深〜いアニメも教えてね!)


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