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乾燥する季節 乾燥肌におすすめの漢方薬

 部屋の湿度に応じて加湿と除湿をしてくれる空気清浄機を部屋に置いています。最近まではだいたい除湿器として働いていたのに、久々に、乾燥しているから加湿する水入れろアラートがなりました。いよいよ空気が乾燥する季節の訪れです。

なぜ肌が乾燥しやすいの?

 空気が乾燥するとお肌も乾燥しやすくなってくるので、お肌の乾燥対策も必要となってきます。空気の乾燥だけでなく、気温の低下とともに体温も下がり気味となり、新陳代謝が悪くなります。とうぜんお肌の新陳代謝も悪くなり、細胞の入れ替わりが順調にいかなくなりますから、お肌も傷みやすくなってしまうわけです。また夏の間はそれほど日が照っていなくても紫外線が強い季節ですから、ここにきてお肌へのダメージも効いてくるかもしれません。

お肌を守るには?

 こんな季節にお肌を守るために、いろいろなスキンケアがあるのでしょうが、私が気をつけていることは、あまり肌をゴシゴシはだをこすったりしないようにすることと、たまには医療用のクリームやローションを塗るということをするくらいです。そのほかは一般的な養生として、疲れをためずによく眠るといったところでしょうか。もちろん漢方薬も役立ちますよ。保湿というよりも、体の中から細胞を元気付け、潤いを持たせるというイメージです。

四物湯(しもつとう)

 カサカサお肌の場合、漢方的にはお肌の栄養が足りていない、血虚(けっきょ)と捉える場合が多いです。これに対する基本処方は四物湯(しもつとう)になります。血を補うとともにそのめぐりをよくしてくれます。ただし、実際に処方するのは四物湯を含むような方剤にすることが多いです。

当帰飲子(とうきいんし)

 例えば当帰飲子(とうきいんし)があります。老人の乾燥性皮膚掻痒症によく使われますが、皮膚が薄くなってカサカサして、痒みのために掻きむしるといったときに使います。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

 お肌だけではなく、全体的にお疲れさんの方には十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を使います。これも四物湯をベースにした処方です。気力、体力を増進し、お肌の張りも出てきます。

おわりに

 これらが代表的な処方ですが、漢方薬は体全体の状態に合わせて処方するものですから、人によってまったく違ったアプローチをする可能性があります。漢方薬を利用するときは、専門家に相談するのがベターです。ちょっと漢方薬局に立ち寄ったり、漢方専門医の診察を受けたりしてみませんか。
また重症なアトピー性皮膚炎の方などには西洋薬も必要となってきますから、皮膚科受診も必要となりますね。

 お部屋の湿度に気を配りつつ、お肌のカサカサ度もチェックして、必要なら漢方薬の助けお借りて、乾燥する季節を乗り切ってください。

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