ChatGPTで連想する力を鍛えよう
年齢と共に記憶力や連想力が低下するのは、どなたでも経験されることでしょう。私もそんなことを感じる年齢となってきました。しかし、最近のChatGPTとの出会いが、この老化に伴う発想力の低下を少しでも補う手助けをしてくれています。
昔、テレビでよく見た連想ゲームという番組がありました。あれは、ヒントから迅速に正解を導き出す力が求められる番組でした。そうした連想力は、若い頃は自然と湧いていたものの、年齢を重ねるごとに少し鈍ってきたように感じます。
しかし、ChatGPTを利用することで、言葉から連想される多様な単語を瞬時に得ることができるのです。例えば、「旅行」という単語から連想される言葉をChatGPTに求めてみたところ、こんな感じで立ち所に返ってきました。
旅行 → 飛行機 → 空港 → 免税店 → ショッピング → ファッション → モデル → 撮影 → カメラ → 写真展 → アート → 絵画 → 印象派 → モネ → ガーデン → 花 → 桜 → お花見 → 弁当 → おにぎり → 海苔 → 寿司 → 築地市場 → 魚 → サンゴ礁 → ダイビング → 海 → クルーズ船 → 地中海 →ギリシャ → 神話
もう一度同じ問いかけでは別の言葉が出てきました。
旅行 ➔ 旅館 ➔ 温泉 ➔ 休息 ➔ リラクゼーション ➔ マッサージ ➔ 健康 ➔ 運動 ➔ ヨガ ➔ 瞑想 ➔ 静寂
少し問いかけ方を変えるとまた別の単語たちを提示してくれます。
これぐらいの単語を演奏するのにも人間がやっていたのでは、1分いやそれ以上かかるかもしれません。さて、実際にChatGPTに連想させて出てきた単語を見ると、新たな連想新たな発想新たな着想を得ることができると思います。出てきた単語を見ながら、連想を辿っていくことで、昔の旅行の記憶が蘇ることもあると思います。若い頃はダイビングに行ったなぁとか、あそこの郷土料理はおいしかったなぁとかそういやあそこの美術館に行った時、モネの特別展をやっていたなぁとかいろいろ思い出してくるのではないでしょうか。
また、しばらく頭にも浮かんでこなかったような友との語らいを思い起こすかもしれません。そうなると、電話帳を引っ張り出して電話をしてみるとか、手紙を書いてみるとか、メールを送ってみるとか、そして実際に会ってみるとか言うことにもつながるかもしれません。これが、新たな社会的交流を生み、孤独感を軽減してくれることになるかもしれません。
ChatGPTによる単語の連想を通じて、ダイビングや郷土料理、美術館の訪問といった若い頃の活動を思い出し、それが今の生活にどう結びつくかを考えるのです。これらの思い出は、ただの懐かしい記憶だけでなく、現在の生活において新たな行動を起こすきっかけにもなるということです。
ChatGPTとの対話は、脳にとっても良い刺激となり、認知機能の維持にも良い影響を与えるかもしれません。文化的、社会的活動に加え、実際に体を動かすことへとつながっていく可能性も大いにあるでしょうから、まさに今必要とされている、認知症、フレイル(虚弱)、要介護の予防にもつながると考えられます。
この便利な道具をこれからの発展のために若者が使うだけではなく、年齢が進んだ人が、これまでの経験を実際の着想に結びつけるなんていう使い方もしないともったいないですよね。
いくつになってもこれからの自分の人生の中では今が一番若い。できることなら、何らかの形で死ぬまで成長し続けたいものですね。ChatGPTはそんな思いを手助けしてくれると思っています。
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