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ルカによる福音書*いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう

そこで、マリアは言った。

「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです。

今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう、力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。

その御名は尊く、その憐れみは代々に限りなく、主を畏れる者に及びます。

主はその腕で力を振るい、思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ、飢えた人を良い物で満たし、富める者を空腹のまま追い返されます。

その僕(しもべ)イスラエルを受け入れて、憐れみをお忘れになりません、わたしたちの先祖におっしゃったとおり、アブラハムとその子孫に対してとこしえに。」

マリアは、三か月ほどエリサベトのところに滞在してから、自分の家に帰った。

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ルカによる福音 1.46-56
聖母の被昇天 祭日
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今日、カトリック教会では、マリア様がその生涯を終えて、体と魂を天に上げられたことをお祝いしました。

福音朗読は、イエス様を身籠ったマリア様が親類のエリザベトのもとを訪ね、神様を讃えた場面。

マリア様にとって神様がどのような存在だったのか、その信仰の深さが胸に響きます。

私たちはよく、希望と慰めのよりどころとして、マリア様に「私たちと共に、神に祈ってください」と願いますが、世界の大戦が終結した日と、聖母の被昇天が重なっていることもまた、その想いを新たにしてくれるように感じます。

世界中の戦争によって犠牲となった人々、そして罪を犯してしまった人々にも、マリア様の慰めと平和への祈りが届きますように。

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2021年長崎大司教区
平和旬間世界の平和のためのロザリオ
8月15日(日)
意向『大戦で犠牲となった方々のために』
(栄えの神秘)

歴史の中で奇しくもかかわりを示された母マリア。大戦の終結の日は、あなたが御子の傍で栄光をお受けになる祝日です。76年前のような過ちを二度と犯すことがないように、わたしたちを導いてください。かけがえのない命を失った多くの方々の安息を願いましょう。
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かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。