会話の力

販売員をしていると、お客様といろんなお話をします。学校や仕事のお話、お子様や愛犬のお話、時には就活や恋愛のお話。（最近お客様からよくこの手の相談を受けるようになりました。年齢かな？）

多くの方はお買物がメインで来ていらっしゃるので、お洋服の話7：世間話3の割合なのですが、中には世間話10の方も(笑)

もともと話すことが好きなので楽しい時間なのですが、長いと1時間以上お話をすることもあります。（もっと長い時も…。）ビジネス面で考えれば、販売員は売上を立てて利益を生むために店頭にいるので、私みたいなスタッフは本来ダメなのかもしれません。

でもこういう世間話10の方ほど、1度たくさんお話をすると定期的にご来店されるようになるんですよね。そして必ず私のいる時にいらして心ゆくまでお話されて、いつも話すだけじゃ悪いからとたまに何か買ってくださる。

なんでもない話を重ねれば重ねるほど、”販売員とお客様”ではなく、”人と人”として関係が深まるような気がします。つまりお話をすることは、物を売る前に人間性を相手に伝えることなんです。これができている人は自然とお客様から信頼を得て、売ろうと思わなくても売れるんですよね。人と向き合ってお話をすること、これは販売をする上でもとても大事なことだと思います。

近い未来、販売員の需要はなくなり、ネットだけでお買物をする時代が来るかもしれません。でも人にしかできないこともあります。洋服を売ることだけが販売員の存在意義じゃない。今はコロナで店頭に立てませんが、これからも言葉を交わすことで心が温かくなったり、満足感を与えられるように、会話を愛するスタッフでありたいと思います。

ではまた☆