五七五のつぶやき(5)
しろばんば 陰りゆく道 仄照らす
(しろばんば かげりゆくみち ほのてらす)
こんにちは、hana.hafuriです。
しろばんば、雪虫や綿虫とも呼ばれる虫です。
この虫が飛ぶと、「あぁ、冬がきたなぁ」という気持ちにさせてくれる虫だと思っています。
散歩で歩く道は基本は太陽の光が当たるところになりますが、途中高い山を横にする場所ではその光が遮られ、道が薄暗く陰ります。
そんな日陰道に差し掛かった時に、その道を淡く照らすように、一匹のしろばんばがふわーっと飛んでゆきました。
日陰だったからこそ、白くフワフワしたその虫が際立って見えました。
簡単な詩を綴ります
太陽陰る
日陰道
スッと下がる
その温度
うっすら暗く
冬の距離が近づいて
そこに一筋
綿ふわり
小さな粉雪
ひとかけら
下から上へ
舞い上がる
陰りを照らす
しろばんば
仄かな光
道行灯
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