【心が『今』にナッた詩(1)】(自助の詩外伝)
こんにちは、hana.hafuriです。
この詩は、私自身が、非日常の一コマで、感動し心が温まった出来事を、未来の私を含む他者に伝えたいと想い、綴った詩です。
心が『今』にナッた詩
の、『ナッた』は、
鳴った
成った
為った
…の、三重意で用いてます。
今回は、旅の思い出として、三篇含めています。
どれも心が大きく動いて、目が汗っかきになった瞬間でした。
『チョコレート』
バスを 待つ
時間に ブラリ
訪れた
小さな 郷土 資料館
無料 入館 ありがたく
されど 展示は
細やかで
俯瞰 ミニチュア
土地を見る
お手製 動画
歴史 知り
植生 野の獣 海の魚
それらを 巡り
目で 楽し
そろそろ 時間 近しとて
駆け足 見るは
受付の 裏の 石々 展示物
すると 不意に 旅の伴
我を 呼ぶ声
聞こえたる
その声呼ばれ 受付に
向かうと そこに
座したるは
初老 兄様 肌小麦
チョコをどうぞと
机上
感動覚え 礼伝え
旅の伴 共 一つ
拝借す
一つで良いかと
訛にて
聞きし 言葉は 柔らかく
笑顔一杯 謝辞伝え
受付 見つつ 出口へと
すると 兄様 座したまま
片手大きく 手をふって
我ら見送る その様に
我と伴も 呼応して
片手一杯 ふり返す
「ありがとうございました」
「ご馳走様でした」
一期一会の 旅縁
棚ぼたチョコを 頬張ると
潮風 涼し
鼻 熱し
普段のチョコとは
一味も
甘み際立つ
旅味覚
疲れを癒やす その甘露
バスを待つ時
口に 消ゆ
『食の結んだ笑み』
海鮮を 食べたい 気持ち
旅の伴
その吐露 聞きし
それならば
調べ 行きたる
食処
伴は 鯛の茶漬飯
されど 我の 目にとまる
海鮮 無縁
それなれど
胃or脳の 望みは 脂&油ぞと
望みの ままに 頼みけり
『お好きにどうぞ』 お手製の
ふりかけありて シラス入り
それも一つの 海鮮と
白飯 上に 振りかける
「いただきます」
「ありがたく」
食を開始し 初手 野菜
歯ざわり 軽く
シャキシャキと
揚げ出汁豆腐
おろし 乗り
海苔も 乗りては
半分を
伴と分かちて 味みっこ
ジュワリ 広がる
その味覚
待ってましたと
鶏南蛮
濃厚ダレに ガシュガシュの
衣 絡みて
口 嬉し
こちらも 伴と 味みっこ
旅の伴から 鯛もらい
ハッツリ 新鮮
口 跳ねて
これまた うまし 口福魚
「うんま!」「うまいわー」
詠嘆 こぼし
食べた故
ご飯 マネジメントが 不足して
ご飯 おかわり お願いす
「ご飯と お味噌汁は おかわり無料です」
最初に聞きし 説明が
心 ウキウキ
耳 残り
虎の子 チキン
白飯の マブダチとして
口 運び
旅の伴に 汁もらい
最終形態 茶漬け飯
米に ふりかけ
サラサラと
おかわり ご飯 平らげて
食事の 〆に
出汁一献
味噌汁 中に
柑橘の
姿 風味が 見え隠れ
「お〜いしかったなぁ」
「感謝」
「ご馳走様」
満腹 嬉し
お会計
退店とすると
兄様が
≒注文聞きし 兄様が
≒膳を届けし 兄様が
≒会計担当 兄様が
≒袖ふり合いし 兄様が
我と伴を 見送って
店の 戸外に やってくる
「ありがとうございました」
「どうぞ また いらしてください」
視線が出会い
笑み 湛え
「とても 美味しかったです」
「ご馳走様でした」
「ありがとうございます」
飛行機に
乗りて来訪 遠き地の
ゆえに再訪 言の葉は
紡ぎ 叶わず
ただ 謝辞に
ただ ただ 礼に
重ね 笑む
一期一会の 旅縁
食が 結んだ
人の笑み
胃は 温かく
目は 熱く
店を 後にし
駅へ 行く
『鎮魂碑』
バス 移動
最中 見たり
鎮魂碑
歴史 教科書
学びたる
日本画 屏風 戦記物
その地が かつて
その舞台
それは 旅前 Wikipedia
紐解き 知りし 知識なれ
まさか 鎮めの 石碑なる
ものが あるとは 我知らず
今は昔の 過去の時
遠く 海越え 異邦人
この地に 至り
散りし 魂
それを供養す
石の碑
刹那 雷火の 稲光
石火の如く
心羽
脳裏を 翔けて
我 想う
それは 人の 友愛と
怨めし
悲しさ
ない混ぜに
遥か 遠方 戦人は
決して 帰れぬ
その故郷
決して 再会できぬ
その縁者
縁も 縁も
ない地にて
海の 藻屑と
命 散る
その 魂に 寄り添って
供養 鎮魂 鎮め石
「敵」 では無くて
「人」 として
故郷を 持ちし
「仲間」 として
気持ちを 持ちし
「仲間」 として
石を 造りし
その古人
慈愛
深慮
徳行に
視界 霞みて
目清水
石火の 如き 想像は
真実などとは 言いはせぬ
迷える推理 迷推理
されど 我 胸
我 内に
人と 世の 色
夕日 色
明りて推理 明推理
そんな 輝く 「一片」の
花弁 花弁
散 舞う
一期一会の 旅涙
幾年 またぐ
旅縁
それは 「時の旅人」 ゆえ
なせる 技
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読んでいただき、ありがとうございます
破格の御礼、もうしあげます
万感の思いです
謝辞を深々、お贈りします🍀
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